2018年11月29日 がんの医療費が全体の10分の1 健保連 1人あたりのがん医療費は1万3635円

健康保険組合連合会はこのたび、昨年度のレセプトデータを活用したがんに関する調査結果を公表した。それによると、調査対象となった1260組合における昨年度のがんの医療費は、総額3兆3307億円の11.2%にあたる3723億6608万9000円だった。1人あたりの医療費は1万3635円。これは呼吸器系の疾患(1万9314円)に次いで多い。

がんの医療費に占める部位別の割合をみると、最も多いのは乳がんの14.0%。これに大腸の9.9%、気管・肺の6.8%、胃の6.4%、男性生殖器の3.8%、子宮の3.1%、肝・肝内胆管の2.1%、甲状腺・その他内分泌腺の1.2%を加えた8疾患で47.4%とおよそ半数を占めている。

8疾患で年齢階層別に1人あたりの医療費をみると、男女とも最も高いのは70歳から74歳で、どちらも年齢が上がるにつれて金額が高くなる傾向にあった。8疾患で1人あたりの推計入院医療費をみると、男性では「甲状腺・その他内分泌腺」(56万7061円)が最も高く、次いで「気管・肺」(51万9029円)、「胃」(45万1202円)という順になった。女性では、「乳房」(56万8627円)、「甲状腺・その他内分泌腺」(52万5963円)、「気管・肺」(52万1972円)がトップ3となっている。

 


医療費に占める各疾患の割合(健保連資料より引用)


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