2022年10月19日 「食かけるプライズ」表彰事例10件を決定 訪日中に楽しめる日本各地の魅力的な食体験を表彰

農林水産省は9月28日、「食かけるプライズ2022」の表彰事例10件を決定・発表した。この表彰は、2018年から実施している「食かけるプロジェクト」の一環として、日本各地の食・食文化を深く知ることができる食体験を表彰するもの。今回は、静岡県の和とモダンが織りなす里山の古民家 白壁の「景観美と世界農業遺産〝わさび〟を満喫する旅」が食かける大賞を受賞した。

また、食かける賞には、宮城県の南三陸ワイナリー株式会社の「震災を知り、復興を感じる〝食×復興〟体験」、埼玉県の笛木醤油株式会社の「老舗醤油蔵での伝統醸造の学び体験」、東京都のSmart VEGAN LABの「地域と体にやさしい和食ヴィーガン料理体験」、長野県の株式会社石井味噌の「信州三年味噌の御膳と杉桶並ぶ味噌蔵探検」、静岡県の株式会社おさだ製茶の「日本茶製造の秘密発見ツアー」、三重県の株式会社ゲイトの「自分で漁して獲った魚でつくるペットフード」、滋賀県の株式会社平和堂の「発酵を極める旅~味噌・醤油から寿司の起源『鮒寿司』まで~」が選ばれている。

さらに、応募時点で商品化されていない体験事例を対象としたネクストブレイク賞は、山形県のDEGAM鶴岡ツーリズムビューローの「【食×北前船】鶴岡を彩る雛菓子」、愛媛県の一般社団法人八幡浜市ふるさと観光公社の「みかん農家×リアルな暮らし×マーマレード」が受賞している。

 

食かけるプライズの概要

「食かけるプロジェクト」は、訪日外国人に食と歴史や自然等、異分野と掛け合わせた多様な食文化を提供し日本食に親しんでもらい、帰国後も本国にいながら日本食を体験することにより、日本産食材等の輸出拡大に繋げていく取組。

プロジェクト開始から4年目となる本年度も、日本各地の食・食文化を深く知ることができる食体験を募集・表彰する「食かけるプライズ2022」を実施するとし、今年5月から7月にかけて食体験の募集が行われた。期間中、101件の応募があり、これらについて外部審査委員会が ▽訪日観光客にとって魅力的な体験事例か ▽日本の食の魅力が十分に伝わる取組であるか ▽体験事例を通じて地域産品の消費(輸出)につながる取組であるか ▽輸出につながる食品・食材を利用した取組であるか ▽持続的な訪問実績が見込める取組であるか‐といった観点から審査を実施。その結果、10件が表彰事例として決定した。

表彰が決定した食体験に対しては、今後、専門家によるコンテンツの磨き上げや外国人への情報発信等の支援が行われる。

 

食かける大賞受賞者の取組

〔和とモダンが織りなす里山の古民家 白壁(体験場所:静岡県)〕清流で生産される日本古来の和製ハーブ「わさび」の収穫、わさび漬け作りを体験し、国立公園内の旅館でわさび鍋を楽しむ。天城山系水源地を旅して清流保全の大切さを学ぶとともに、徳川の歴史と密接な伊豆のわさびの歴史を知ることもできる美味しいアカデミックな旅を提供する。


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