農林水産省では、子供の頃から茶に親しむ習慣を育むため、学校教育の場で茶を活用した食育「茶育」を推進している。この一環として、茶育に取り組む茶業関係者と茶育の内容等を学校関係者に共有することでマッチングを図る「茶業関係者×農林水産省『茶育』プロジェクト」を開始することとした。現在、プロジェクトに参画する茶業関係者を広く募集している。
茶は日本人の生活と文化に密接に関わっており、さらには中山間地域等における重要な基幹作物として、地域経済でも重要な役割を担っている。しかし、その消費量は長期的に減少しており、特に若い世代で顕著となっている。
茶業関係者の間では、こうした状況を踏まえ、地域住民が子供の頃から茶に親しむ習慣を育むことができるよう、学校教育の場で茶を活用した食育「茶育」に取り組んでいる事例もあるが、地域によっては認知が十分に進んでいないなどの課題も出てきている。
このため、農林水産省では、茶育に取り組む茶業関係者とその内容等を「見える化」し、学校関係者に共有することでマッチングを図る「茶業関係者×農林水産省『茶育』プロジェクト」を実施することで、茶を活用した食育を推進することとした。
それにあたり、1月16日から小・中学校において、日本茶に関する各種出前授業、茶の植樹・摘採、茶製造工場見学等の茶育を実施可能な茶業関係者を募集している。期間は2月28日までで、農林水産省農産局果樹・茶グループにて受け付けている。茶育を実施する地域については限定的でも構わないとしている。