2021年8月19日 「第6回ジビエ料理コンテスト」応募者募集 ジビエの全国的な需要拡大と鳥獣利活用の推進

農林水産省は7月28日、ジビエの全国的な需要拡大と鳥獣利活用の推進とともに、消費者への普及啓発を図ることを目的とした「第6回ジビエ料理コンテスト」の応募者(レシピ)の募集を開始した。

農村地域で深刻な被害をもたらす有害鳥獣の捕獲数が増加傾向にあることから、これを地域資源としてとらえ、野生鳥獣肉(ジビエ)として有効に活用する前向きな取組が広がっている。

こうした状況の中、農林水産省では、平成28年度からジビエの普及啓発や調査実証等に取り組む「鳥獣利活用推進支援事業」でジビエの全国的な需要拡大を推進している。

コンテスト募集チラシ(プレスリリースより)

「ジビエ料理コンテスト」は、この一環として事業実施主体である「一般社団法人日本ジビエ振興協会」が取り組むもの。選定・表彰された料理レシピを広く紹介・提供することで、消費者等への普及啓発を図り、ジビエの全国的な需要拡大と鳥獣利活用の推進を図ることを目的としている。

募集のテーマは、「国産のシカ・イノシシを使用し、多くの人に安全でおいしく提供できる料理」。また、▽国産のイノシシ肉、またはシカ肉、もしくはその両方を使用すること ▽4人前の主食あるいは主菜として成り立つ料理でオリジナルかつ未発表のレシピであること ▽和・洋・中のジャンルは問わず、応募数の制限もしない ▽食材費に上限は設けないが、「ジビエをより日常的な食材として普及していく」というコンテストの主旨に添う価格であること ▽調理時間は、仕込みや盛り付けを含め、180分以内とすること ▽入賞者は、レシピの公開を必須とする。また、可能な限り、一定期間、飲食店等で料理として一般の方に提供すること ― といった応募条件が設けられている。

応募されたものについては、まず、一次審査(レシピ審査)が行われ、上位18作品が選出される。次に行われる二次審査(実食審査)では、一次審査を通過したレシピ通りに調理スタッフが代理調理した料理が審査される(駒場学園高等学校食物調理科の教諭による代理調理)。

入賞者全18名のうち、上位9名から「農林水産大臣賞(1点)」、「農林水産省農村振興局長賞(1点)」、「(一社)日本ジビエ振興協会代表理事賞(1点)」、「(一社)大日本猟友会会長賞(1点)」、「(公社)全国調理師養成施設協会会長賞(1点)」、「(一社)全日本司厨士協会会長賞(1点)」、「(一社)全日本調理技能士会連合会会長賞(1点)」、「(一社)日本エスコフィエ協会会長賞(1点)」、「(株)日本食糧新聞社賞(1点)」が選出される。

応募期間は10月8日まで。受賞者は、12月22日にオンラインで発表される。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.