2022年10月14日 「睡眠教室ムービー」特設サイトで公開 厚労省、若年層へ正しい睡眠習慣を周知

厚生労働省は9月30日、正しい睡眠について分かりやすく・楽しく学べる「睡眠教室ムービー」を、特設サイト(※)で公開した。若年層をはじめに休養や睡眠について、正しい知識を身につけて、日頃の行動を変えていくことを促す狙いだ。

※ https://www.smartlife.mhlw.go.jp/event/correct_sleep/

 

動画の様子(リリースより引用)

動画は今年度の「健康増進普及月間」(令和4年9月1日~30日)の実施を受けて作られたもの。各種メディアで活躍中のお笑いコンビ、エイトブリッジの2人と一緒に正しい睡眠について分かりやすく・楽しく学べるコンテンツとなっている。具体的には、睡眠・覚醒障害研究の専門家である国立精神・神経医療研究センターの栗山健一氏の監修のもと、厚生労働省が策定している科学的な知見に基づく「睡眠12箇条」の中でも、特に若年層に関わりの深いトピックスを盛り込んだ。

内容は「授業その1・良い睡眠のための環境づくり」、「授業その2・体内時計のリズム」、「授業その3・心も体も健康な毎日を」の3種類。

1つ目の動画では、穴あきクイズ形式でスムーズに眠るメカニズムとそのコツを紹介。適切な心理状態や体温、照明の明るさなどが有効だとしている。逆に熟眠を妨げる就寝前のアルコールやカフェインの摂取などについては、控えるほうがいいとした。

2つ目では、体内時計の仕組みを説明。リズムを崩さないために、平日と休日の寝起きの時間を揃えたり、朝起きたときに太陽の日を浴びたり、朝食を取ったりするよう勧めている。さらに、若者に多めな夜更かしを避けることもアドバイス。寝床で携帯電話やゲームなどを行うことにより、ディスプレイの光刺激が体内時計を乱す原因にもなると注意を喚起し、日中に出来るストレス解消法を見つけるよう促している。

説明する栗山氏(リリースより引用)

3つめでは、「仕事(学業)と睡眠」をテーマに、自分に必要な睡眠時間を知るよう提案。加えて、寝だめができないこと、日中の眠気に30分以内の短い昼寝が有効なこと、睡眠の休養感は心の健康にも重要なことを伝えている。栗山氏は「休日に長く寝てしまう人は、平日に睡眠が足りていない証拠だ」と指摘。「睡眠時間とともに睡眠による休養感を高めることも重要」と主張し、「不眠の症状がある人はうつ病にかかりやすいということが知られている。量・質ともにいい睡眠をとることで、心も体も健康に」と呼び掛けている。


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