2016年11月21日 「気を使わなくてすむ」 ロボットによる身体介護、約8割が「受けてもよい」

移乗支援ロボ「SASUKE」

移乗支援ロボ「SASUKE」

オリックス・リビングが7日に公表した調査の結果では、ロボットによる介護サービスを受けることに肯定的な考え方を持っている人が、77.7%にのぼったと報告されている。「気を使わないから(50.7%)」、「本当は人の手が良いが気を使うから(29.1%)」との理由が約8割を占めた。「ロボットの方が安心・安全そうだから」は11.7%にとどまっている。

この調査は、全国の40歳以上の男女が対象。今年10月にインターネットで行い、1238人から回答を得たという。

「あなたが今後介護される立場になった場合、介護ロボットによる身体介護を受けたいですか?」。結果によると、「積極的に受けたい」が9.9%、「ロボットが推奨されていれば受けてもよい」が67.8%で、この2つをあわせると77.7%だった。日常的に使いたい介護ロボットのタイプでは、歩行や排泄、移乗を支援するものが多く選ばれている。

一方で、「ロボットによる身体介護は受けたくない」は20.4%。その理由を多い順にみると、「人の手で介護されたいから(55.7%)」、「ロボットが安心・安全に思えないから(29.2%)」、「ロボットは冷たいイメージがあるから(12.6%)」となっている。

 

■「介護離職ゼロ」の意味 5割強が理解せず 

今回の調査では、親の介護のために仕事を辞めなければいけなくなる人を無くす「介護離職ゼロ」について、55.1%が正しい意味を理解していないことも明らかにされた。「わからない」が31.1%だったほか、「介護職員の離職を防いで、介護業界の人手不足を解消するための施策」と誤認している人が、24.0%いたという。このほか、82.5%が介護休業制度の内容を「知らない」と答えていたことも分かっており、政府の重要政策が十分に浸透していない実態が浮き彫りになっている。
 


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