通所介護の利用者の送迎にあたり、大雪への対応を余儀なくされている事業者を報酬面で支援して欲しい − 。こう呼びかける声明を、日本デイサービス協会が公式サイトに掲載した。
「安全運行への支障はもちろん、雪かきなどの重労働を介護職員が都度行っている事実がある。これらの重労働負担に加え、⾼齢者の移動介助にも時間を要する中、通所介護の報酬は施設に到着した施設内における滞在時間にて支払われる設計であることは中⼭間地での通所系サービスの運営継続に大きな支障になっている」
デイサービス協会は声明にそう記載。通常より多くの時間、手間、コストを要するとし、利用者の自宅の除雪から始めざるを得ないケースも少なくないと強調した。あわせて、「現在、北海道、東北、信越などの地域で降雪による大きな障害が出ているが、今シーズンに限ったことではなく、毎年のように発生している」と理解を求めた。
具体策としては、報酬に一定の割合を上乗せする「中山間地域等サービス提供加算」の要件緩和を注文。
現在の、
・厚生労働大臣の定める中山間地域等に居住する利用者にサービスを提供すること
・通常の事業の実施地域を越えてサービスを提供していること
‐という算定要件の対象地域を拡大すること、加算率を引き上げることを要望した。また、積雪時の送迎対応時間をサービス提供時間に含めることも検討して欲しいと呼びかけた。