2022年12月21日 「おいしい食べきり」全国共同キャンペーン開始 食品ロス削減に向け全国的に普及啓発を推進

農林水産省は、消費者庁、環境省、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会と連携し、12月から来年1月までを期間として、外食時「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンを実施している。

 

国民運動として食品ロスの削減を推進 今年も来年1月まで普及啓発を強化

わが国における「食品ロス」は、年間約522万トンと推計されている(令和2年度推計値:農林水産省・環境省)。こうした状況を踏まえて、「食品ロスの削減の推進に関する法律(令和元年10月施行)」において、食品ロスの削減を消費者・事業者・地方公共団体等の様々な主体が連携し、国民運動として推進していくこととされている。

農林水産省では、消費者庁、環境省、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会とともに、今年度も、今月から来年1月までを期間に、「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンを実施し、食品ロス削減の普及啓発を行っている。

 

外食時や家庭での食べきり mottECOの取組を呼び掛け

このキャンペーンは、忘年会や新年会など年末年始の会食等が多くなる時期に関係省庁や趣旨に賛同する都道府県・市区町村が連携して、外食時の適量注文による食べきりや、テイクアウト時の適量購入、家庭での食べきりを呼び掛けるもの。

また、外食時の「食品ロス」削減に向けて、どうしても食べきれない場合に、「mottECO(もってこ:食べ残しを持ち帰る行為)」を自己責任の範囲で取り組むことも併せて呼び掛けている。

 

普及啓発・情報発信の取組・ポイント

【普及啓発資材の提供】

外食事業者等が消費者に残さず食べきることを呼びかけるために、店舗で使える卓上ポップやポスターを提供している。

また、新型コロナウイルス感染症への対策をしながら、外食を楽しみ、残さず食べきるため、ポスターや卓上ポップを作成。これらは、飲食店等で活用することができる(消費者庁)。

さらに、消費者に向け、家庭での食べきる工夫のチラシとして、食材を無駄にしないレシピを提供している(消費者庁)。

持ち帰りの啓発としては、飲食店や自治体が利用できる、飲食店で食べ残してしまったものを持ち帰る「mottECO(もってこ)」の普及啓発資材も提供している(環境省)。

このほか、食品ロス削減の基礎知識や、家庭や外食時に食品ロスを減らすポイントについてまとめたパンフレットの提供、外食時に食べきれず残した料理を持ち帰る際のポイントについてまとめた「外食時のおいしく『食べきり』ガイド」も作成している。

【ウェブサイト・SNS等による情報発信】

外食事業者向けに、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会と共同で、飲食店舗における食品提供、食材使いきり等の工夫等を例示した「飲食店等の食品ロス削減のための好事例集」を作成している(農林水産省)。


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