電動車いすなどを展開するWHILLは11日、スクーター型の新モデル「WHILL Model S」を今秋にも発売すると発表した。
詳細なスペックや価格などはまだ明らかにしていない。歩行が難しい高齢者らに対し、自動車や自転車から乗り換える際などに最適な、〝新しい常識〟の移動手段として提案していく計画だ。より快適かつ自由な外出の後押しをしたいという。
今回発表された「WHILL Model S」は、免許なしで歩道を走行できる近距離モビリティ。スピードは時速6km以下に抑えられている。
これまでWHILLが手掛けてきたプロダクトに連なる高いデザイン性を受け継いだ。既存の一般的なシニアカーとは一線を画すスタイリッシュさが目を引く。
機能面の特徴は、なんといってもバランスが取りやすいところだろう。電動アシスト自転車などより転倒しにくく、より安定的に走行できる点が大きな強みとなっている。
WHILLの担当者は、「自動車や自転車に慣れ親しんでいた高齢者らが乗り換えやすいデザインを考えた。そうした人達の代替手段として、新たな定番になって欲しい」と話している。