順天堂大学医学部人体病理病態学講座の小倉加奈子先任准教授は、編集工学研究所と協力し、中高校生~一般向けの医学をめぐるSTEAM教育コンテンツ『おしゃべり病理医のMEdit Lab』を提案している。経産省「未来の教室」STEAMライブラリー事業に2年連続で採択、今年度製作の新教材が「STEAMライブラリー」サイトから公開されている。
今後は、同大アドミッションセンターによる支援のもと、高大産学連携の一環として事業を継続する予定。
経産省は、2018年度から「未来の教室」事業を進めており、昨年度ICTで活用できる動画教材を無料で公開する「STEAMライブラリー」を立ち上げた。順天堂大の小倉先任准教授は、編集工学研究所と協力し、中高校生~一般向けの医学をめぐるSTEAM教育コンテンツ『おしゃべり病理医のMEdit Lab』を提案。医学や医療現場のテーマを中心に扱ったコンテンツとして、唯一採択された。
昨年公開した教材の魅力や実際の活用方法を提供する動画教材はすでに「STEAMライブラリー」サイトに公開され、今年度開発の新教材も3月1日に同サイトから公開されている。自由に閲覧、ダウンロードできる。
今年度提案する新規教材「おしゃべり病理医のMEdit Lab–医学にまつわるコトバ・カラダ・ココロワーク」は、三つのテーマに分けた対談型の動画教材で、同大小児外科、山髙篤行教授、泌尿器科、堀江重郎教授、同大医学部1年で元ラグビー日本代表の福岡堅樹さん、精神科医の星野概念氏が、それぞれのテーマについて小倉先任准教授とともに語り合い、ユニークなワークを通して、医学のプロフェッショナリズムを学ぶ内容となっている。
全人的医療に携わる力のある医療人を育てるため、さらに医療に限らず様々な分野で活躍できるよう、豊かな想像力と発想力を育むための〝学び方を学ぶ〟教材となっている。