近畿大学通信教育部と現役大学受験専門塾「高学館」を運営する㈱高学館パートナーズ(大阪府松原市)は、昨年12月23日に包括連携協定を締結し、通信教育部生への学習サポート制度「通信+(プラス)」を開始することとした。
今年4月から、希望者に対して高学館の講師が専任のTA(Teaching Assistant)となり、自宅学習が中心の通信教育部生の学習計画やスケジュール管理、レポート指導、試験対策等をサポートすることにより、途中退学の低減、卒業率の向上を目指す。
近畿大通信教育部は、創設者であり初代総長の世耕弘一氏が苦学した経験から〝学びたい者に学ばせたい〟という理念のもと、昭和32年(1957年)に短期大学部通信教育部商経科、昭和35年(1960年)に通信教育法学部法律学科を創設。日本全国と台湾に4万人を超える卒業生を輩出してきた。しかし、かねてから孤独学習に陥りがちな通信教育特有の自学自習が原因と思われる中途退学率の高さが課題となっている。実際に、平成22年(2010年)から令和元年(2019年)の入学者のうち、45.6%が中途退学したという。
この課題を解決するため、大阪府内で大学受験専門塾「高学館」を経営する㈱高学館パートナーズと包括連携協定を締結し、今年4月から希望者に対して有料の学習サポート制度「通信+」を導入する。
高学館が学習塾として培ってきた「やる気アップメソッド」を活用し、高学館の講師が通信教育部生の専任TAとなって、Web上での学習計画の管理、レポート・試験対策などを行い、卒業まで徹底的にサポートする。