2022年9月30日 【琉球大】黒毛和種の遺伝子発現データベースを新たに構築~遺伝性疾患や経済形質に関わる遺伝子の機能解析を促進

 

鹿児島県肉用牛改良研究所新技術開発研究室、東京大学大学院新領域創成科学研究科、畜産技術協会、琉球大学農学部らの共同研究グループは、黒毛和種の胎子、子牛、成牛の主要31臓器、合計124サンプルを用い、詳細な大規模遺伝子発現解析を行った。

この研究成果は、黒毛和種の遺伝性疾患や経済形質に関わる遺伝子の機能解析を促進する基礎データとして今後利用が期待され、情報は和牛ゲノムデータベース(WGDB)、日本DNAデータバンク(DDBJ)から利用可能で、学術雑誌「DNA Research」誌に掲載された 。

おいしさ追究で増す遺伝性疾患発生リスク

黒毛和種は、筋肉内に脂肪が綺麗に蓄積する脂肪交雑、いわゆる〝霜降り〟が特徴で、おいしい牛肉を生産するわが国が誇る肉用牛。国内で170万頭飼育されており、子牛のほとんどが人工授精で生産されている。人工授精には、遺伝的に優れた種雄牛の凍結精液が利用されるため、優秀な種雄牛からは数万頭から数十万頭もの子牛が生まれている。一方で、優秀な種雄牛の産子が増えることで、近交の度合いが高まり、胎子や子牛の死亡など遺伝性疾患の発生リスクが増すことになる。

このような背景から、黒毛和種の持続的生産、改良のため、遺伝性疾患の発生によって生じる損失を防ぐことを目的として、共同研究グループでは種雄牛を造成している機関と協力して、遺伝性疾患の原因となる変異を迅速に見つけるための「和牛ゲノムデータベース」の構築を続けてきた。

今回、変異を有する遺伝子の機能解析を促進するため、2種類の次世代シーケンサーを使用し、黒毛和種の胎子、子牛、成牛の主要31臓器、合計124サンプルを用いて大規模遺伝子発現解析を行い、その情報を和牛ゲノムデータベースに格納した。

このような黒毛和種の高精度な大規模遺伝子発現解析は初めての取組で、今後、黒毛和種の遺伝性疾患に加え、経済形質に関わる遺伝子の機能解明を促進する基礎データになることが期待される。


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