情報・システム研究機構人文学オープンデータ共同利用センターは、『みを(miwo)』アプリのAndroid版とiOS版を去る8月31日に正式にリリースした。くずし字資料を読みたい人を手助けするアプリ。カメラで資料を撮影し、ボタンを押せば、AIがくずし字を現代の文字に変換してくれる。
人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)では、画像に含まれるくずし字を現代の文字に変換する(翻刻する)機能を備えたAIくずし字認識技術を開発した。この技術が誰でも気軽に使えることを目指して開発したのが、AIくずし字認識スマホアプリ『みを(miwo)』。
「みを」は『源氏物語』第14帖〝みをつくし〟にちなんだネーミングとなっている。〝みをつくし〟が人々の水先案内となるように、「みを」アプリがくずし字資料の海を旅する案内となることを目指している。
くずし字がきちんと読める人は数千人程度(人口の0.01%程度)と言われている。日本に残された大量の歴史的資料をより使いやすくするには、くずし字を翻刻する必要があるが、くずし字を読める人が少ないため翻刻には長い時間が必要となっている。