電動車いすのWHILLが3日、スクーター型の新モデル「WHILL Model R」を発売すると発表した。
生活圏での使いやすさを追求したハイパフォーマンスモデル。前輪がほぼ直角に曲がり、その場での旋回が可能という優れた小回り性能を実現した。
家庭用のコンセントで充電できる着脱式のバッテリーを採用。これにより自宅の駐車場やガレージ、マンションの駐輪場など、車体を保有・保管できる場所の幅を広げた。バッテリーの重さは2.7kgなため、片手でも簡単に持ち運ぶことが出来る。充電時間は5時間。17.2kmの航続距離を確保する。
歩きづらさを感じている高齢者などがターゲット。幅広い居住環境に取り入れやすくする機能の改良で、スクーター型の更なる普及を目指す。
購入後のサポート体制も充実させる。購入者の情報と機体情報を紐付けて一元管理し、WHILLに関するあらゆるサービスを受けられる仕組みを整備した。購入者はIDを登録し、自身の機体と連携させることにより、適切なタイミングで点検時期の通知を受け取れるほか、いつでもどこでも最寄りの認定修理取扱店を検索し、点検・修理を申し込むことが出来る。また、自動車ディーラー側は購入者の利用履歴の確認などができるため、最適な提案を行うなど、より良い顧客サービスを実現することが期待できる。
WHILLは「全国の自動車ディーラーで一斉に取り扱いを開始する。お近くの店舗で気軽に試乗いただける」と説明。新技術で乗り心地も高めており、「より幅広いニーズにお応えするモデル」としている。