2024年9月9日 要介護認定者、過去最多694万人 2022年度 介護費は約11.4兆円で最高 厚労省

厚生労働省は8月30日、介護保険の運用実績などを明らかにする「事業状況報告」の最新データを公表した。

それによると、昨年3月末時点の要支援・要介護認定者数は694万人。前年同月からおよそ5万人増加し、これまでで最多だった。認定者のうち、65歳以上の第1号被保険者は681万人(男性213万人、女性468万人)、40歳から64歳の第2号被保険者は13万人(男性7万人、女性6万人)となっている。

給付費や利用者の自己負担などをあわせた介護保険の費用額は、2022年度の累計で11兆3778億円。前年度から940億円増え、過去最高を更新した。

費用額から利用者の自己負担などを除いた給付費は、同じく2022年度の累計で10兆5100億円。前年度から783億円増加し、こちらも過去最高を更新した。

高齢化の進展に伴い、介護保険の費用額はこれから更に膨張していく見通し。少子化が加速する中で負担をどう分かち合うか、保険給付の範囲をどう考えるかなどが大きな課題となる。

 


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