2025年1月31日 移動課題解決に貢献し地方創生進める 国内初の中型バスでのレベル4自動運転による運行を開始

経済産業省と国土交通省で取り組んでいる茨城県日立市でのレベル4自動運転(特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態)の実証事業について、1月24日までに運行に必要なすべての許認可を取得し、事業者において2月3日から営業運行を開始する。これに先立ち、2月2日に国と日立市で出発式を開催する。

経産省と国交省では、「デジタル田園都市国家構想(2023年改訂版)(2023年12月26日閣議決定)」における「無人自動運転移動サービスを2025年度目途に50箇所程度、2027年度までに100箇所以上で実現」との目標達成に向けて、国立研究開発法人産業技術総合研究所と民間事業者のコンソーシアムを組成し、「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト」(「RoAD to the L4」)を進めてきた。

この取組の中で、茨城県日立市の「ひたちBRT」でのレベル4自動運転に関して、2025年1月24日までに、道路運送車両法、道路交通法、道路運送法で求められる許認可を取得した。

2025年2月3日から、国内初となる中型バスでのレベル4自動運転(運転者なし)による運行を開始予定であり、その走行距離は、国内のレベル4自動運転では最長となる約6.1kmとなる。前日2月2日には、国と日立市とで出発式を開催予定。

この取組を通じて、自動運転移動サービスを他地域にも展開していくため、信号のない交差点や横断歩道、多数のバス停での停車など、技術的に困難な課題にも正面から取組み、得られた知見は「自動運転移動サービス社会実装・事業化の手引き」にまとめ広く公開している。

今後も、官民の先行事例における成果を全国に発信し、他地域に展開していくことで、移動課題解決に貢献し地方創生を進めていく。

 

実証実験の内容

1.使用車両:国産中型バス(先進モビリティ株式会社が自動運転車両に改造)

運航事業者:茨城交通

2.運行路線

通勤通学の利用が見込まれる平日に、道の駅日立おさかなセンター・JR常陸多賀駅間において、一台の自動運転車両を使用して8便4往復を運行

最高速度 40km/h


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