2025年1月21日 微生物と共生する未来をダイナミックに表現 日本政府館「プラントエリア」と宇宙関連の展示物

2025年大阪・関西万博に経済産業省が出展する日本政府館(略称「日本館」)「プラントエリア」では、目に見えない微生物の機能を、無数の光が織りなすインスタレーションやキャラクター(BE@RERICK)を用いて表現する。また、世界最大級の「火星の石」、探査船はやぶさ、はやぶさ2が持ち帰った小惑星イトカワ、リュウグウの「砂」の実物を日本館に展示する。

普段は目に見えない微生物は、自然界で発生する食べ物の残り等の「ごみ」といった有機物を分解し、水、電気や二酸化炭素(CO2)といったエネルギーに変換するなど、「循環」の課程や生態系の維持に欠かせない役割を担っている。日本館の3つのエリアの一つである「プラントエリア」では、微生物の活発な動きを暗闇に浮かぶ無数の光によってダイナミックに表現したインスタレーションを展示する。来館者は、幻想的な雰囲気の中、微生物たちが生み出すエネルギーと躍動感を感じることができる空間となっている。

その区間の先では、最先端技術として株式会社カネカの協力により「水素酸化細菌」を活用した事例も紹介する。水素酸化細菌はいわば「二酸化炭素(CO2)を食べる細菌」。CO2を原料として、プラスチック等の製品を生み出す。海水中でも分解されやすいため、プラスチックによる海洋汚染の解決とカーボンニュートラルの実現に同時に寄与する循環型のバイオものづくり技術としても大きな期待が寄せられている。

循環の中における微生物の働きについて、世界中で人気のクマ型フィギュア「BE@RBRICK(ベアブリック)」を通じて表現する。日本館内でのベアブリックは、株式会社メディコム・トイの協賛によりキャラクターのオリジナルデザイン開発を行っている。また、微生物の働きの展示・演出については、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))と積水化学工業株式会社の協力により提供する。


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