ヤマハ発動機は10月31日、手動の車いすを電動化する後付け装着システムユニットの新製品「JWG-1」を発表した。
来年1月に国内販売を開始する。それを皮切りに、欧州(4月予定)や米国(9月予定)などへ世界展開も図っていく方針。車いす電動化ユニットのフルモデルチェンジはおよそ10年ぶり。
ヤマハは新製品の「JWG-1」で、走行データなどを表示する液晶画面の位置をジョイスティックの手前から奥へ移動。操作時に利用者の手に隠れて見えづらかった問題を解消し、視認性を向上させた。
介助者の操作部分には、左右どちらでも付けられる液晶画面を追加。握ると走行し、離すと止まるレバースロットルも採用した。
耐えられる重量は125kgから160kgに向上。タイヤ軸のトルク性能も上がった。バッテリーは3.4kgから2.4kgへ軽量化され、5時間の充電で20kmの連続走行が可能(16インチの場合)だという。
国内では年間5000台の販売を見込んでいる。ヤマハは来年3月をもって、車いす本体も合わせた完成車の販売を終了する。31日の会見では、この分野ではこれから電動化ユニットの専業メーカーとなることも発表した。