北海道大学アイヌ・先住民研究センターと阿寒アイヌ協会、釧路アイヌ協会、一般社団法人阿寒アイヌコンサルン及び釧路市は、アイヌ文化の振興や普及啓発、学術的な研究等の推進に寄与することを目的とする連携協定を締結する。2月14日に釧路市阿寒町の阿寒湖アイヌコタン内「オンネチセ」で締結式が執り行われる。
阿寒は北海道におけるアイヌ文化発信の中核的拠点の一つであり、アイヌ・先住民研究センター設立時より、センターサテライトの一つとして先住民族の文化資源と知的財産権やアイヌ・アートや伝統的工芸品に関するプロジェクトを共催するなど取り組んできた。
近年では、アイヌ民族の文化資源や知的財産に関する取り組みやアイヌ文化エコツアーなどの領域での連携事業を進めている。また、釧路市とは市立動物園や市立博物館でのアイヌ文化イベントの支援をはじめ、釧路市アイヌ施策推進地域計画の策定でも支援協力を行ってきた。
今回、アイヌ文化振興に関する北大からの支援をより組織的に行うこと、またアイヌ民族と海外の先住民族との国際交流を支援することを目的として、連携協定を結ぶこととなった。