2018年4月16日 「仏の顔も三度撫づれば腹立つる」

2017年度末の東京証券取引所1部の時価総額が647兆円と1年間で79兆円(13.8%)増え、年度末としての最高を更新した。1980年代末のバブル経済期のピ-クを1割近く上回っている。また年度の最終売買日の日経平均株価は16年度末より2,545円高い2万1,454円で取引を終えた。年度末としては1990年度末の2万6,292円以来27年ぶりの高値になった。

世界的な株高を追い風として、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用する2017年度の公的年金運用実績は10兆円規模の黒字になる模様である。民間の試算によると、運用益は9兆9,000億円で、プラス運用は2年連続が確実視される。なお、GPIFによる17年度運用実績の公表は7月5日である。年金マネ-を運用する大手信託銀行4行は、本年度の国内株への配分比率を17年度並とするそうだ。因みに投資先別平均配分比率はグラフのとおり。各社とも本年度末の日経平均を2万4,000円前後とするシナリオを描いている。

ところで、GPIFの実績が評価される一方で、年金業務の本丸である日本年金機構は大炎上だ。本年2月分の年金支給に際して約20億円の過少支給が発覚した。同時に機構の業務委託先でデ-タ入力ミスが10万4千人を上回るといった杜撰な個人情報管理も露呈した。昨年9月中旬、厚生労働省はシステムの不備や事務処理ミスによって10万6千人分の公的年金約598億円の支給漏れがあったと発表した。その発表から1カ月後には、遺族年金受給資格喪失者約千人分の過払いが会計検査院の抽出調査で判明といった2カ月連続の年金支給事務におけるミスが発生していた。その際、本コラムで「日本年金機構の奮闘努力を促す」と題して投稿したが、それに引き続く今回の投稿である。諺にある「仏の顔も三度撫づれば腹立つる」ではないが、仏様でない筆者でも腹が立つどころか怒りを通り越して開いた口が塞がらない。

さて、社会保険庁の管理していた年金記録約5千万件が消えたことで、2007年同庁を廃止して非公務員型の特殊法人としてスタートした日本年金機構である。銀行出身の理事長は、「もう機構には後がないと覚悟を決めて臨みたい」と謝罪会見で述べていた。今度こそファイナルチャンスと捉え、組織と規律の建直しに努めとともに年金業務のプロフェッショナルとしての意地を見せて貰いたいものである。

 


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