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2016年10月31日 歴史的風致維持向上計画の認可が59市町に

 歴史まちづくり法(地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律)第5条に基づき、新潟県村上市、和歌山県広川町及び静岡県三島市の歴史的風致維持向上計画について、主務大臣(文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣)が認定。藤井比早之国土交通大臣政務官が、3大臣連名の認定証を3市町長に直接交付した。

 歴史まちづくり法は、わが国固有の歴史的建造物や伝統的な人々の活動からなる歴史的風致について、市町村が作成した歴史的風致維持向上計画を国が認定することで、法律上の特例や各種事業により市町村の歴史まちづくりを支援するもので、これまで金沢市、高山市などの計画を認定し、今回の3市町を加え認定数は59市町となった。 

 村上市では、史跡「村上城址」や重要文化財「若林家住宅」、「浄念寺本堂」等と、村上まつりや村上城下の木と漆の文化、石船神社の祭礼などからなる歴史的風致の維持向上を図るため、村上城址の整備や道路美装化、村上堆朱育成推進事業が位置づけられている。 

 広川町では、重要文化財「広八幡神社」、「濱口家住宅」などと、稲むらの火の伝承活動や広八幡神社の祭礼、熊野古道などからなる歴史的風致の維持向上を図るため、広村堤防歴史広場や熊野古道の整備、稲むらの火関連事業などが位置づけられている。 

 三島市では、重要文化財「三嶋大社」や名勝「楽寿園」、史跡「山中城址」などと、三嶋大社例大祭や市街地のせせらぎなどからなる歴史的風致の維持向上を図るため、三嶋大社や歴史的建造物の保全、山中城址の整備活用、文化財啓発事業などを位置づけらている。 

 『地域創生』に向けて国をあげて取り組む中、全国各地で行われる祭りや歴史的建物の保全、活用などのため、地域の人々が互いに協力して事業に参加し、地域の〝絆〟を深めあうことは、将来にわたる地域の活性化につながるだろう。文化庁の重要伝統的建造物保存地区はすでに全国で114地区にのぼる。地域振興は、机上の企画よりも地域に根付く行事を掘り起こすことのほうが実質化できるのではないだろうか。


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