2020年10月19日 江東区の小名木川は「東京のミニ・パナマ運河」

東京都をながれる荒川と旧中川を結ぶ閘門が荒川ロックゲート。両河川は江東地区の地盤沈下のため水位の差が3.1mに達することがある。長い間船舶の運航が出来なかったが、水上交通が大震災時等に有効であると見直され閘門が作られたそうだ。荒川ロックゲートは阪神大震災クラスにも耐えられる設計になっている。さらに旧中川は人工河川である小名木川に繋がり、隅田川と合流する。この人工河川小名木川にも扇橋閘門があり、まさに「東京のミニ・パナマ運河」と呼ぶに相応しい。

1590年徳川家康の江戸入府によって城下町建設が始まった。この建設と物資を関東各地から運ぶため、江戸川(当時は利根川)流域と江戸を結ぶ多くの水路が開削された。行徳の塩を江戸城に運ぶために開削されたのが小名木川である。名称の由来は開削に携わった人が小名木四郎兵衛だったことにある。東西約5kmで、東端の旧中川から西端の隅田川を結ぶ運河である。潮の干満により水位の変化はあるが、流れは定かでない。河川法上では、荒川水系ということで荒川側を上流、隅田川側を下流としている。

35年前、東京の下町江東区の小名木川沿いに建つマンションを購入。決め手は勤務先までの時間距離で、正直言って防災という考えは微塵もなかった。今は埋め立てられているが、購入当時、近所に金魚池もあった。また、住んでみて小名木川のコンクリートの堤防が、俗に「カミソリ堤防」と呼ばれるほどよく切れたという洒落もわかった。小名木川は、水量が一定量を超えると荒川に放水することで管理されているため、幸いにも居住して35年にわたり洪水は未体験だ。

東京下町の洪水は、昭和5年に開削完成した荒川放水路のお陰で影を潜めたといわれる。洪水原因は、荒川堤防の決壊や気圧と風から発生する東京湾の高潮による外水氾濫と、集中豪雨で下水道の排水能力を超える内水氾濫に区分される。毎年のように記録的な豪雨が相次ぐ中、ハード対策での浸水を防ぐことは難しいといわれる。自治体が作成するハザードマップも洪水推移予測がAIとアリスマー(Arithmer)によりcm単位で把握可能となっているものの、ハード面の洪水対策の向けた堤防強化の現状変わりようがない。さて、気象庁が特別警報級と警戒を呼びかけた今年の台風10号。週刊誌の「伊勢湾台風級が首都圏直撃ならどうなる」のタイトルが否応なく目に入る。そろそろ本格的な台風シーズンは終わりを迎え、首都圏直撃はなさそうだが、気候変動に起因する超大型台風や想定外の大雨は新たな心配の種である。


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