2018年8月6日 昭和の晩年に登場した「諭吉」を考察する

今年も折り返しを過ぎて早くも2カ月目に。皇位継承式典事務局が今月1日に発足して、愈々平成時代の晩年が近づく思いがする。そこで昭和の晩年に登場した「諭吉」の話題である。シルバ-川柳の中に、「いらしゃい 孫を迎えて 去る諭吉」というのがあった。共感を覚えた読者も多いのではなかろうか。だが、この川柳に共感できる人は、今後少子化で減少せざるをえない。1万円の顔が聖徳太子から福澤諭吉の肖像に代わったのは、昭和59年(1984年)6月25日であった。世の中、不動産バブルへと向かう時期に合わせるかのように登場した訳である。世界各国のお札の顔は、国王やその国の偉人の肖像であった。わが国では、初めて文化人が採用された。お札の呼び名は「万札」とか「諭吉ちゃん」という俗名で呼ばれ、紙幣の枚数を言うとき、1人、2人と人数で数えるように親しみを覚える。

1万円札の発行残高が昨年9月末、93兆4037万円と過去最高額を更新した。税務当局による財務把握の制度が変わったことや、長引く低金利が現金信仰に拍車をかけているからだそうだ。6月末の日銀による資金供給額が過去最高と発表していることからも、その発行残高は100兆円を突破していることであろう。大型の連休前に銀行からお金を下ろしに行く傾向が強いわが国にあって、8月のお盆休み時期には市中の出回る1万円札の大幅な増加が予想される。年中暇なしの諭吉ちゃん、今年のお盆は休日返上で駈け回る。

ところで、高額紙幣の廃止は国際的な趨勢になりつつある。2014年に1万シンガポ-ル紙幣が、16年にはインドの1000ルピ-と500ルピ-紙幣が廃止された。米国やカナダ、オ-ストラリアも高額紙幣の廃止を検討しているという。わが国の「諭吉」や『一葉』が財布から消える日が訪れることはないと通貨発行を管轄する財務省国庫課は答えている。

さて、今年のお孫さんへのお年玉の想定額は、2年ぶりに増加して8,100円だった。株価の上昇したことがその背景にあるそうだ。株式相場が温まれば、お孫さんへの配当も増えるということらしい。近頃はお年玉だけでなく、お盆休みに帰省してくるお孫さんへのお盆玉といった風習も出現した。適温相場も終焉し、米中貿易戦争への懸念の高まりなど経済情勢は予断を許さない。景気減速につながるならば株価の上昇が抑えられるのは必然、今後の株式相場によってはお盆玉の想定額に影響があるかもしれない。


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