2021年1月21日 4法人7勘定で繰越欠損金の解消見通し立たず 独立行政法人における繰越欠損金の状況等(第3282号)

4法人7勘定で繰越欠損金の解消見通し立たず
独立行政法人における繰越欠損金の状況等

会計検査院はこのほど、国会と内閣に対し独立行政法人における繰越欠損金の状況等について随時報告を行った。それによると、業務遂行により発生する費用を賄うだけの十分な収益が得られていないことから繰越欠損金を計上したものがあったこと、4法人7勘定は、繰越欠損金を解消する見通しが立っていないと認められ、これらの繰越欠損金の額は1575億円で政府出資金1755億円に迫る水準となっていること等が、検査で明らかになった。このため、繰越欠損金の解消について、法人で効率的な業務運営を図るとともに、法人が行う業務の公共的な性格を踏まえた政策的な見地から幅広い検討を行うことも重要であること、4法人とこれらの主務省は、繰越欠損金が解消されず、当該勘定に係る政府出資金の一部または全部が回収されないおそれのある状況を国民に丁寧に説明することなどを求めた。

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