2021年11月29日 【近畿大】産学連携による機能性バッグを米国で販売決定 気仙沼市産ヨシキリザメの革を使用しSDGs・被災地復興に貢献

近畿大学短期大学部商経科の頭師暢秀(ずし のぶひで)准教授のゼミでは、東日本大震災の復興に貢献する㈱レヴァーク(兵庫県神戸市)が運営するレザーブランド「アトリエシャーク」と連携して、機能性小型バッグ〝Peg from mother SEA〟(Peg(ペグ))を共同開発した。平成31年(2019年)4月にスタートした同企画はコロナ禍で販売が延期されてきたが、令和3年(2021年)11月24日(水)から、米国ニューヨークの高級ブティック街、ソーホー地区でのイベント「The 8th ACJ 2021 CHRISTMAS POP UP」での発売が決定した。

近畿大短大は、ビジネスの現場で即戦力となる人材の育成に取り組んでいる。

頭師ゼミを中心とする短期大学部生が、レザーブランド「アトリエシャーク」と連携し、機能性小型バッグPegを開発した。学生は、フィールドワークとマーケティング手法を駆使して、商品コンセプトの策定から材料の選定、仕様について協議し、商品名の提案や店頭POPの制作を担当した。

機能にこだわり、携帯電話、鍵、カード類、筆記具等の必須アイテムを携帯する機能に特化し、ショルダーストラップには災害時やアウトドアシーンで活躍する強度の高いロープ状のツール〝パラコード〟を採用、ファスナー引き手には非常時に役立つホイッスルを取り付けた。

使用している宮城県気仙沼市産のヨシキリザメのレザーは、軽量かつ防滴性と耐久性に優れており、世界最高品質のサメ革として注目を集める素材だが、加工等の難しさや取扱業者の少なさを理由にその多くが廃棄されている。加工の問題を解決して、商品化することで、東日本大震災の被災地である気仙沼市の地元産業振興に繋がる。

また、廃棄される素材を活用することで、同商品は国連の掲げるSDGsの目標「12.つくる責任 つかう責任」「14.海の豊かさを守ろう」の達成に貢献します。商品に込めたメッセージを最大限伝えるため今回、国連本部が存在するニューヨークでまず最初に発表し、今後の国内での販売も検討する。

学生は、商品を通して、自分と地球のために、良質なモノを大切に使うミニマルでエシカルな生活スタイルを提案している。


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