2022年5月13日 【群馬大】⾃動運転時での試験運転者の負荷計測と軽減⼿法に関する共同研究を開始

■ポイント□

〇企業と連携し自動運転時作業負荷の定量評価技術を開発

〇休養など負荷マネプログラム策定

 

群馬大学は、オートテクニックジャパンは四輪・⼆輪・汎⽤製品の研究開発・品質保証をサポートするエンジニアリングソリューションカンパニーである㈱オートテクニックジャパンと共同研究契約を締結した。⽣体計測技術を応⽤した⾃動運転時での試験運転者の作業中の負荷を定量的に評価する技術の研究を実施する。

⾃動運転を地域に導⼊する際には、実証実験の訓練を受けた試験運転者が搭乗の上、調律(⾃動運転を現地で動作するように調整すること)作業を実施する必要がある。その際、試験運転者には未調整の⾃動運転システムの⾛⾏を監視、補助、介⼊する必要があり、極めて⼤きな負荷がかかり、課題となっている。

群馬大などでは、これらの課題に対して、⽣体計測技術を応⽤し⼼理的疲労を加味した負荷の定量的な評価が⾏えるシステムの開発に向け研究を⾏う。また、負荷が⼀定以上に⾼まった試験運転者は決められた休養を取るなどの負荷マネジメントプログラムを策定し、試験運転者の負荷を管理する仕組み作りを⽬指す。

加えて、調律作業や試験⾛⾏で負荷が蓄積されにくい⾃動運転システムの開発を⽀援し、試験運転者の負荷を開発側にフィードバックする仕組みも合わせて検討することとしている。

群⾺⼤は、次世代⾃動⾞産業振興に資する産学官⾦連携イノベーションの拠点形成を⽬指し、2016年12⽉に「研究・産学連携推進機構次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)」を設置。これまで、関連分野の企業や⾃治体との連携・協⼒関係のもとに、地域社会に根付く⾃動運転による移動サービスの創出に向けた研究と社会実装を⽬指す活動を進めてきた。

2020年7⽉には、研究成果を活⽤する⼤学発ベンチャーとなる⽇本モビリティ㈱を創出し、無⼈移動サービスの実⽤化に向けた機能を移転するとともに、技術的にも社会的にも⾃動運転による無⼈移動サービスに対応する真の社会実装を⽬指し、さらなる学術的な探求に取り組んでいる。


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