2021年4月2日 【研究事業】SIPフィジカルによる成果の社会実装に向け、コンソ設立、来年度内創設、活動開始を目指す

 

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が管理法人を務め、内閣府が実施する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「フィジカル空間デジタルデータ処理基盤」は、サイバー・フィジカル・システム(CPS)によるわが国の質の高いさまざまな現場(フィジカル空間)の事象を容易に連携できるプラットフォーム(エッジPF)の開発・社会実装に取り組んでいる。この4月から事業の成果の社会実装を目指して、戦略委員会内にコンソーシアム設立に向けた設立準備協議会を設置。設立準備協議会は、コンソーシアムのミッション、運営方針、活動体制などを検討する予定で、2022年度内のコンソーシアム設立、活動開始を目指している。

第2期「フィジカル空間デジタルデータ処理基盤」(SIPフィジカル)は、ここ数年利用が広がっているサイバー・フィジカル・システム(CPS)で、わが国の質の高いさまざまな現場(フィジカル空間)の事象を容易に連携できるプラットフォーム(エッジPF)の開発・社会実装に取り組んでいる。

エッジPFはネットワークの末端(エッジ)に重点をおくことで、非構造データの扱いやリアルタイム処理といったフィジカル空間処理の開発コストを大幅に削減することが可能。利用者の裾野を広げ、日本の中小・ベンチャー企業を含む産業界を活性化することを目指している。

一気通貫で連携できるエッジPF

こうしたなか、SIPフィジカルはセンサーからシステム、アプリケーションまで一気通貫で連携できるエッジPFを普及させるため、プロジェクト最終年度にあたる2022年度内にSIPフィジカルの参加事業者や国内外の賛同者と「エッジコンソーシアム(仮称)」を立ち上げることを計画している。

コンソ立ち上げに先立ち、はじめに2021年4月にエッジコンソーシアム設立準備協議会をSIPフィジカル戦略委員会内に設置。コンソーシアムのミッションや運営方針、活動体制のほか、標準化推進や他プラットフォームとの連携、国際連携などを関連コンソーシアム・団体と協議し、SIPフィジカルの成果最大化を目指します。

設立準備協議会には、関連コンソーシアムや企業などから参画表明を得ており、さまざまなステークホルダーとの対話を通じ、密に連携することで検討を推進します。また、関連する他の企業や団体などの積極的な参加も期待している。

【設立準備協議会への参画団体】(順不同)

〇一般社団法人エッジプラットフォームコンソーシアム(EPFC、益一哉・代表理事)、〇㈱デバイス&システム・プラットフォーム開発センター(DSPC、齋藤昇三・代表取締役会長兼社長)、〇モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC、安田靖彦・会長)、〇Industrial Value Chain Initiative(IVI、西岡靖之理事長)、〇一般社団法人セキュアIoTプラットフォーム協議会(SIOTP協議会、辻井重男・理事長)、〇㈱産学連携機構九州(九大TLO、前田真・代表取締役社長)、」〇日本OSS推進フォーラム(JOPF、黒坂肇理事長)


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