2016年10月20日 順天堂が「環境に配慮した医療施設」に 米国協議会が日本初認定、省エネなどに高い評価

学校法人順天堂(小川秀興理事長)と清水建設(株)(井上和幸社長)は、このほど世界に誇れるエコホスピタルを目指して計画した順天堂医院B棟(文京区本郷、今年4月竣工)について、環境に配慮した病院施設の証となるLEED-Healthcare版・ゴールド認証を取得した。LEED‐Healthcare版の認証取得は、国内では順天堂医院B棟が初めてで、世界中でも36件しか取得事例がない。

 

LEEDは、米国グリーンビルディング協議会(USGBC)が主宰する建築環境の総合性能評価指標。環境先進企業の環境ブランディングに欠かせない指標、あるいは建物の売買・テナント誘致のための差別化指標、ファンドの建物性能評価基準等として認識・活用されている。

LEED認証を取得した建物は約110カ国、約3万1000件に及ぶが、今回認証取得したHealthcare(医療施設)版は2011年に新設された認証で、これまで日本では取得事例がなかった。

LEED‐Healthcare版の認証取得では、設計終了時に設計審査、施工終了時に建設審査をそれぞれ受審する。審査の対象分野は、①持続可能な立地、②水効率、③エネルギー・大気、④資材・資源、⑤室内環境品質からなる主要5分野と①設計革新性、②地域特性への対応―で構成する連動2分野の計7分野。

LEEDが米国発の認証で、日本の基準に合致しない審査項目等が含まれることから、今回のB棟では、日本の基準に即した審査項目を取捨選択のうえ受審。その結果、審査項目をほぼ予定通りクリアし、ゴールド認証の取得〔64点(110点満点、60点以上が認証取得)〕となった。

LEED‐Healthcare版・ゴールド認証を取得した順天堂医院B棟

LEED‐Healthcare版・ゴールド認証を取得した順天堂医院B棟

B棟が評価された主な点は、清水建設独自の輻射空調システムによる省エネと快適性向上、地震時に各種設備を継続稼働させるBCPの重点項目をはじめ、医療機器洗浄・設備用水まで含めた節水、屋上庭園等による敷地緑化、リサイクル建材の採用、施工中の室内環境管理など。また、設計施工一括請負による意匠・構造・設備・施工の緊密連携性も高い評価を得た。

順天堂では、今回の認証の取得により、世界的標準に準拠している医療施設であるB棟の環境面のアドバンテージを活かして、世界最高水準の医療の提供と医療人材の育成、さらに研究を推進することで医療の発展に努めることとしている。

また、清水建設では設計施工のメリットを生かして効果的・効率的なLEED認証取得を提案することにより、案件受注に結び付けていく考えだ。

 


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