2017年2月27日 農林水産大臣賞と食料産業局長賞を決定 第26回優良経営食料品小売店等表彰事業

(公財)食品流通構造改善促進機構は、「第26回優良経営食料品小売店等表彰事業」の受賞者を決定した。農林水産大臣賞は、東京都の(株)シュンと(株)トーホーベーカリー、静岡県の(有)うなぎの井口が受賞した。また、食料産業局長賞は大阪府のトーベイ(株)と(株)あん庵、長崎県の(有)長崎屋、静岡県の(株)長坂養蜂場、山形県の横丁とうふ店、神奈川県の南蛮屋(株)が受賞した。表彰式は、2月21日に東京都千代田区の法曹会館で行われたが、農林水産大臣賞受賞者によるパネルディスカッションも行われた。

「優良経営食料品小売店等表彰事業」は、食料品小売店等の意欲の向上と食料品小売業界の発展を目的としたもの。独創的な経営技術を駆使し、優れた経営成績を上げている全国の中小の食料品小売店等が表彰される。

 

農林水産大臣賞受賞者の取り組み

農林水産大臣賞を受賞した東京都練馬区の「(株)シュン」では、魚好きの中高年男性をターゲットに旬の魚や珍しい魚を対面販売し、メールマガジンで2000人の会員を持つ魚屋である。土日には旬の鮮魚をテーマとしたインパクトあるイベントを行っており、盛況となっている。

同じく農林水産大臣賞を受賞した東京都三鷹市の「(株)トーホーベーカリー」は、看板商品の「GOLD塩バターロール」を1人限定5個で1日平均900個を売り上げるパン屋。季節感あふれるわくわくする売場作り、イベント開催で店の雰囲気を盛り上げている。

同じく農林水産大臣賞を受賞した静岡県浜松市の「(有)うなぎの井口」では、「うなぎの白焼」を主力商品とするうなぎ小売専門店。昨年、国際味覚審査機構の優秀味覚賞を受賞している。地域と連携し、ウナギの残渣を活用したリサイクル肥料の開発などにも積極的に取り組んでいる。

 

食料産業局長賞受賞者の概要

大阪府大阪市の「トーベイ(株)」は、農家やJAから直接仕入れを行う米穀店。伊賀の農業者とともに代表が立ち上げた農業法人「伊賀半蔵ファーム」は、米生産だけでなく、食育や農業体験の場所としても活用されている。

大阪府羽曳野市の「(株)あん庵」は、南河内・羽曳野特産のいちじくを使った和菓子のほか、地元の古墳をPRするための埴輪クッキーなど、魅力的な商品を取りそろえる和菓子店。子ども和菓子デザインコンクールなどのイベントにも積極的に取り組んでいる。

長崎県長崎市の「(有)長崎屋」は、昭和4年創業の和菓子店。地元の「尾曲り猫」をモチーフにした生菓子「長崎オマガリにゃまがし」をシリーズ化するほか、長崎の伝統菓子「有平糖」なども販売している。さらに、親子菓子教室など、地域にも貢献している。

静岡県浜松市の(株)長坂養蜂場は、年間100種類以上の商品を取りそろえる蜂蜜屋。年5アイテム以上のペースで新商品を開発している。蜂蜜を嗜好品とせず、「はちみつのある暮らし」を商品販売だけでなく各種体験教室を通して提案している。

山形県大石田町の「横丁とうふ店」は、添加物を使わない消費期限が1日のだんごを「明日堅くなるだんご」とのキャッチフレーズで売り込むだんご屋。町の各所を紹介する地図を店内に貼り、「食と観光」を結びつけた観光拠点として町に貢献している。

神奈川県厚木市の「南蛮屋(株)」は、焙煎にこだわり、コクと香りのあるコーヒー豆を販売するコーヒー豆小売店。自社のこだわりを伝えるため、焙煎工場内に自由に見学ができる見学室を設置している。本店飲食スペースでは、スイーツバイキングも行っている。


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