2017年10月30日 見えてきた〝ちょっと先〟の未来 日本科学未来館、NTTドコモと11月にイベント

東京・お台場の日本科学未来館(略称:未来館、毛利衛館長)は、11月9日(木)から11日(土)の3日間、(株)NTTドコモと共催でイベント「見えてきた、〝ちょっと先〟の未来 ~5Gが創る未来のライフスタイル~」を開催する。

このイベントでは、第5世代移動通信方式(5G)や人工知能(AI)、バーチャルリアリティ(VR)などの最先端技術が創る〝ちょっと先〟の未来のライフスタイルを「5GExperience」、さらに「Living」「Learning」「Traveling」「Exciting」という四つのシーンで体感することができる。

5Gは、「高速・大容量」「低遅延」「多数端末の同時接続」を特徴とする次世代の移動通信システムで、2020年のサービス開始をめざし、世界で研究開発が進められている。2020年代は、現在の通信規格であるLTEサービスが開始された2010年と比較して、移動通信のトラフィック量が1000倍以上に増大すると予測されている。

このため、5Gは増大するトラフィックをサポートすることや、大容量コンテンツを快適に利用できるようにするために20Gbpsという高速通信、1msec(0.001秒)という低遅延、LTEとは、携帯電話通信規格のひとつで、現在主流となっている第3世代携帯の通信規格(3G)をさらに高速化させたものであるLTEの100倍以上の同時接続を可能とすることを目指している。

未来館では、「2020年代に実現される5Gの世界の一部をぜひ体感してください」と多くの来場を呼び掛けている。各シーンの見どころは次のとおり。

 □5G Experience
2020年のサービス開始をめざす5Gは、人々の未来をどう変えていくのか。5Gはさまざまな分野で今まで経験したことのない新しい世界を創出し、人々の暮らしをもっと便利で快適なものにしてくれると期待されている。

「5G Experience」ゾーンでは、5Gを使った遠隔ロボット操作や、5GとVRによる展示会場仮想探検、5Gを使って遠隔地にいる人が目の前にリアルタイムに再現されるシステムなど、5Gを使った未来の一部を体感できる。

 □Living
人の気持ちを理解し、その時々の状況に合った情報を自然な対話で教えてくれる人工知能(AI)。最先端のデバイスやアプリケーションによって、離れた場所にいる人が側にいると感じられたり、通話相手の言葉をスマートフォン画面にリアルタイムに表示して耳の不自由な人でもコミュニケーションが行えたりという安心感を持つことができる。「Living」ゾーンでは、未来の家(リビング)での生活を、より豊かにする技術を体感できる。

 □Learning
最近習い始めた楽器の演奏を評価してくれて、うまく弾けたときに褒めてくれる。ロボットと一緒に楽しんで楽器の演奏を学ぶ世界。ダンボールとタブレットで作る自分だけのロボット。愛着の湧いたロボットを、次はどう動かそうかと楽しんで学ぶプログラミング。「Learning」ゾーンでは、ロボットを通して学ぶ新しいスタイルを体感することができる。

 □Traveling
海外旅行で自分の気持ちをうまく伝えられずに残念な思いをしたり、レストランで何を頼んだらいいかわからなかった経験は?。これからは人工知能(AI)や拡張現実(AR)/バーチャルリアリティ(VR)が、外国語の不自由さをサポートしてくれる。「Traveling」ゾーンでは、海外旅行で役に立つ翻訳技術や、人工知能(AI)やIoT(Internet of Things)を活用した旅行先での新しい移動手段を体感できる。

 □Exciting
これからは、立体的な映像が空間に浮かんでいるように見える3D映像や臨場感のある8Kパノラマ映像などにより、会場にいなくてもあたかも目の前で音楽ライブや競技などが行われているかのように楽しむことができるようになる。

絵画やポスターなどの動かない画像がまるで動いているように見える技術など、「Exciting」ゾーンでは最新技術による新しいエンターテインメントを体感できる。


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