2019年10月25日 自動運転のWHILL、初の実践運用 羽田空港でテスト 一般客も対象

電動車いすの開発・販売を手掛けるWHILLは17日、羽田空港で来月2日、3日に自動運転パーソナルモビリティの試験走行を実施すると発表した。

羽田空港の管理運営を担う日本空港ビルデングやJALとともに試す。一般客にも使ってもらう実践運用はこれが初めてだ。

今回使用されるのは、WHILLが今年1月に発表した「WHILL自動運転モデル」。車いすの利用を希望するJALグループ便の搭乗客などを対象とする。

利用者はコンコースでWHILLに乗り、飛行機の搭乗口まで自ら操作。乗客を降ろしたWHILLは、貸し出し地点まで無人かつ自動で戻ってくる。こうした流れをテストする計画だ。

搭載された自動運転システムは、複数のセンサーで周囲の状況を検知して機能する。あらかじめインプットした地図情報とセンサーの情報を照らし合わせ、安全に自律的な走行を行える設計になっているという。

高齢化が課題となっているのは航空業界も同じだ。車いすのニーズが以前より増え、広い空港内でその介助・回収にあたるコストが年々膨らんでいる。マンパワーも足りない。WHILLは利用者がストレスフリーに移動できる環境を提供しつつ、こうした課題の解消も図りたいとしている。

WHILLは2020年度中にも、空港内モビリティの商業化・実用化を実現したい考え。今回の羽田空港を皮切りに、アムステルダムのスキポール空港、ダラスのフォートワース国際空港、アブダビ国際空港などでも実証実験を行うという。空港だけにとどまらず、ショッピングモールや駅などでの活用も視野に入れている。

 

画像提供:WHILL


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