2017年11月24日 臓器提供に4割が前向き、内閣府調査 家族の意思不明なら半数が「承諾せず」

脳死や心停止となった場合に臓器提供をしたいと答えた人が41.9%に上ったことが11日、内閣府の移植医療に関する世論調査で明らかになった。一方で、家族が同じ状態になり、意思表示をしていなかった場合については、49.1%が「承諾しない」と答えている。

調査は、今年の8月24日から9月3日にかけて実施。18歳以上の男女3000人を対象に行い、63.7%にあたる1911人から有効な回答を得た。

それによると、臓器提供を前向きに考えている人のうち、「提供したい」という答えは19.7%、「どちらかといえば提供したい」は22.1%だった。「提供したくない」は21.6%で、内訳は「どちらかといえば提供したくない」が7.0%、「提供したくない」が14.5%となっている。

一方、臓器提供の意思表示について、保険証や運転免許証などに「記入している」と答えた人の割合は12.7%。反対に「記入していない」と答えた人は85.2%にのぼった。年齢別にみると、30代や40代では記入している人の割合が高く、60代や70代では低い傾向を示していた。さらに、記入していない理由を尋ねたところ、最も多かったのは、「自分の意思が決まらないから。あるいは後で記入しようと思っていたから」の25.4%。次いで、「臓器提供や臓器移植に抵抗感があるから」(19.9%)、「臓器提供には関心がないから」(17.0%)などの順となっている。

また、家族が脳死や心停止となった際に、本人が提供の意思を書面で表示していた場合、87.4%が「意思を尊重する」と回答。「尊重しない」は8.3%にとどまった。本人の意思表示がない場合、提供の可否は家族の総意で決まるが、そうしたケースで「承諾する」と答えたのは38.7%となった。こうした問題に直面したときに有効な家族での話し合いに関しては、「したことがある」と答えた人が35.4%、「したことがない」は64.2%となっている。

臓器提供への関心を聞いたところ、「ある」と答えた人は56.4%、「ない」と答えた人は43.6%だった。臓器移植に「関心がある」と答えた1078人へ、その理由は何か聞いたところ、「テレビ・ラジオで話題になっているから」を挙げた人の割合が57.0%と最も高く、以下、「新聞・雑誌で話題になっているから」(37.6%)、「保険証や免許証の裏に意思表示欄があったから」(31.6%)などの順となっていた。

 

■「骨髄バンク」高い周知率と反比例する登録状況

調査ではそのほか、「骨髄バンク」についても質問を実施。その結果、「骨髄バンク」という言葉自体は、96.4%(「言葉だけは知っている」71.4%+「内容も含めて知っている」25.1%)が知っているものの、ドナー登録しているかという質問に「ある」と答えた人の割合は、わずか2.7%にとどまった。「登録したことがない」と答えた1859人に理由を聞いたところ、「登録方法や提供のための仕組みがわからないから」という回答が29.7%で最も高かった。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.