2018年1月16日 第5回「食品産業もったいない大賞」 農林水産大臣賞はユニー株式会社が受賞

(一社)日本有機資源協会主催の第5回「食品産業もったいない大賞」の各賞の受賞者が決定した。

農林水産大臣賞は、〝食品リサイクルループは命をつなぐ環〟の考えの下で取り組みを行っている「ユニー(株)」が受賞している。

食料産業局長賞は、規格外野菜を用いた循環型養豚経営を構築している「北海道美幌高等学校」、製・配・販連携によるサプライチェーン全体の効率化活動に取り組む「三菱食品(株)」、おから無排出化による資源の有効活用を実施している「ミナミ産業(株)」が受賞した。

また、審査委員会委員長賞については、6次産業化を活かした食農体験施設を軸とした「できるかぎりやさしさ宣言」を掲げる「伊賀の里モクモク手作りファーム」、木質バイオマスボイラー導入などCO2削減活動を含む環境マネジメントに取り組む「井村屋グループ(株)」、中小企業における電力使用量削減などの省エネルギーの取り組みを行っている「日進乳業(株)アルプス工場」、PDCAシステム活用による省エネルギーシステムを構築している「日本マクドナルド(株)」、地元関係者との連携による「摘果りんご」の活用に取り組む「(株)マツザワ」、長期保存可能な豆腐の開発とおからの飼料化を行っている「森永乳業(株)」が受賞した。

表彰式・事例発表会は、1月24日に東京都江東区の豊洲シビックセンター5階ホールで行われる。

 

3つの観点から表彰

食品産業は毎日の食生活を支える消費者にとって極めて身近で不可欠な産業であるが、一方でエネルギー消費のロスや廃棄物等の発生を伴いやすい産業という面もある。

このため、日本有機資源協会では、食品産業の持続可能な発展に向け、地球温暖化・省エネルギー対策の一環でもある「エネルギー・CO2削減」、「廃棄量削減・再生利用」、「教育・普及(消費者に最も身近な食品を通してこれらの啓発を促す)」等の観点から、顕著な実績をあげている食品関連事業者や、食品産業によるこうした取り組みを促進・支援している企業、団体、個人を広く表彰する「食品産業もったいない大賞」を実施している。優れた取り組みを世の中に広く周知することで、食品産業全体での地球温暖化・省エネルギー対策、食品ロス削減等をより一層促進することが狙いだ。

 

食品リサイクルループは命をつなぐ環 農林水産大臣賞受賞者の取り組み

農林水産大臣賞を受賞したユニー(株)は、持続可能な社会に向けて総合的な視点による廃棄物の削減CO2削減、省エネルギー対策など、「環境にやさしいお買い物で、地球を守る」活動を消費者と一緒に推進している。

2007年からは、地域の再生利用事業者、農業生産者とのパートナーシップを基に全国最多の食品リサイクルループを構築しており、ループにより生産した農畜産物は地域循環型農業で作られた安全安心なものとして提供している。

また、レジ袋使用削減や、使用済み容器包装の店頭回収など、容器包装の3Rで地球温暖化防止にも努めている。さらに、消費者と生産者を繋ぐことも小売事業者の役割と考えており、農業体験や交流会を定期的に開催している。特に、次世代を担う子供達に対しては「私たちはいきものの命をいただいて生きている」を学ぶ環境教育や食育を行っている。


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