2016年6月7日 生活習慣病予防の可能性を実証 ロウ層を取り除いた玄米の継続摂取の効果

医療法人社団汐咲会井野病院と香川大学医学部統合免疫システム学講座、東洋ライス株式会社は共同で、ロウ層を均等に取り除いた玄米を主食の一部に置き換えて摂取した場合の効果について調査を行った。その結果、生活習慣病を予防できる可能性があることが明らかになった。

玄米を食べ続けることで生活習慣病を予防する作用があることは以前から知られている。しかし、従来の玄米は食味や消化性が良くなく、炊飯に手間もかかることから、現状ではほとんど食されていない。そうした中で近年、玄米の表面を覆っているロウ層のみを均等に除去した玄米が開発されており、こうしたデメリットは解消されている。しかし、ロウ層を除去した玄米の生活習慣病予防作用については、これまで研究されていなかった。

 

109名に対する検査を実施

研究では、日常生活上健康な成人男性26名、成人女性83名の計109名を対象に、一日あたりの玄米の摂取回数が0回、1回、2回、3回の4グループに分け、3ヵ月間にわたる継続摂取を実施。検査項目は、血液検査(HDL、LDH、TG、FPG、HbAlc)と体重、BMI、血圧の測定を行い、摂取開始前後の変化量を測定した。ロウ層を均等に取り除いた玄米は、東洋ライスが製造する金芽ロウカット玄米が使用された。

研究結果では、金芽ロウカット玄米の食回数に伴い、体重は0.6㎏から0.7㎏減少し、中性脂肪は1dlあたり26.0㎎から49.5㎎減少した。特に、2回以上摂取したグループは有意差が認められた。また、BMIは1㎡あたり0.3㎏から0.4㎏減少しており、空腹時血糖についても1dlあたり0.7㎎から8.5㎎の減少傾向が見られた。

これらの研究結果は、ロウ層を均等に除去した玄米を継続摂取することにより生活習慣病を予防できる可能性があることを示唆している。

汐咲会井野病院では、この研究成果について、「今回研究に用いた金芽ロウカット玄米は従来の玄米に比較して食味が良いことから、主食としての摂取に対し抵抗性が低いため日本の生活習慣病予防に有用性があると考えられる。」と結論付けている。さらに、「本研究の被験者に皮膚アレルギーや便性の改善傾向が散見され、今後の研究課題として検討したいと考えている。」とコメントしている。


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