2017年7月18日 理研、新たながんワクチンを開発 東大病院で白血病対象に治験開始へ

理化学研究所は5日、免疫力を向上させてがんの治療効果を高める新しいがんワクチン「aAVC(エーベック)」を開発したと発表した。近く東京大学附属病院で、急性骨髄性白血病を再発した患者などを対象に治験を行い、効果や安全性を検証する。

免疫には、特定の異物を攻撃する「獲得免疫」と、人が先天的に持つ「自然免疫」があり、がんの免疫治療では、両方を活性化させる必要があった。

今回発表されたワクチンは、他人の細胞を遺伝子操作して作成するもの。がんの目印となるタンパク質を大量に発生させ、攻撃をしやすくする効果と、「自然免疫」を高める効果を併せ持つ。すでにマウスやイヌを使った動物実験では、効果を検証済みだという。

治験は、急性骨髄性白血病の中でも、再発した人や治療効果が出にくいタイプを発症した人を対象に、東大医科学研究所附属病院で約1年間にわたって実施。ワクチンを注射して、安全な投与量や方法を探る。

さらに、免疫システムでは、一度侵入した病原体などに対して生じた抗体を保持し、二度目に強く反応する「記憶免疫」という働きがある。ワクチンでは、この機能を効率的に働かせることで、効果を長期間維持し、再発防止に役立てる効果があるかも確かめる。

また、研究チームは、ワクチンの目印を変更することで、様々な種類のがんに対応できる可能性も持つと主張している。


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