2016年8月3日 熱中症にご注意を「熱中症が多発する時期です!」

全国的にほぼ梅雨明けし、例年にも増して厳しい盛夏の季節となった。厳しい暑さのため、熱中症が多数発生する時期で、特にここ数年は、連日の猛暑日が続き、全国各地で熱中症の被害が発生している。

政府では、消防庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省による熱中症関係省庁連絡会議を設置して、子どもたちや高齢者を中心に熱中症の予防と応急対策に関する知識の普及、熱中症対策関連情報の周知、地域の実情に応じた対策を推進するため、緊密な連携を図り、熱中症対策の効率的・効果的な実施方策を検討し、情報交換を行っている。

熱中症は、活動前に適切な水分補給を行うとともに、必要に応じて水分や塩分の補給ができる環境を整え、活動中や終了後にも適宜補給を行うといった適切な措置を講ずれば十分防ぐことが可能。また、気温・湿度など実際の環境条件に配慮した運動の実践や、こまめに休憩をとること、児童生徒らへの注意深い健康観察など健康管理を徹底することも重要だ。

もっとも、子どもの場合、大人よりも熱しやすく冷めやすい体格特性を持っている。このため、夏季の炎天下では、熱しやすい体格特性が熱獲得を促進するとともに、未発達な発汗能力が大きく影響し、子どもの深部体温は大人より大きく上昇し、熱中症のリスクが急増する。

引率する教職員らは、熱中症の予防のための万全の対策を行い、熱中症の疑いのある症状が見られた場合には、早期に水分・塩分補給、体温の冷却、病院への搬送など適切な応急手当が求められる。

夏休み中においても、特に運動部活動などにおいて十分な注意が必要であり、熱中症予防のための適切な措置を講ずるよう留意が必要だ。

 

〈熱中症予防の原則〉

1)環境条件を把握し、それに応じた運動、水分補給を行うこと

暑い時期の運動は、なるべく涼しい時間帯に行い、運動が長時間にわたる場合には休憩を頻繁に入れ(目安は30分程度に1回)、こまめに水分を補給しましょう。

2)暑さに徐々に慣らしていくこと

暑さに慣れるまでは(1週間程度)、短時間で軽めの運動から始め、徐々に慣らしていきましょう。

3)個人の条件を考慮すること

肥満傾向の人、体力の低い人、暑さに慣れていない人、熱中症を起こしたことがある人などは暑さに弱いので、運動を軽くするなどの配慮をしましょう。

運動前の体調のチェックや運動中の健康観察を行い、体調の悪い人は無理に運動をしない、させないようにしましょう。

4)服装に気を付けること

暑い時には、軽装にして、素材も吸湿性や通気性のよいものを選びます。

屋外で直射日光に当たる場合は、帽子を着用し、暑さを防ぎましょう。

5)具合が悪くなったら早めに運動を中止し、必要な処置をすること

これらのポイントに注意して、体調が悪くなったらすぐに運動を中止し、適切な応急手当など必要な措置をとることが重要だ。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.