2018年2月26日 東大とDNP、人体に張れるディスプレイ開発 薄型で伸縮可能、在宅ヘルスケアへの応用に期待

東京大学と大日本印刷の研究チームは、薄型で伸び縮みし、人体に張り付けることができるシート状のディスプレイを開発した。体に張り付けるセンサーと組み合わせて心電図の波形動画を表示すること成功。高齢者や子どもの情報などを中心に在宅ヘルスケアなどの場面において実用化を目指す考えだという。研究成果は、17日(米国時間)に開催されたアメリカ科学振興協会で発表された。

ディスプレイの厚さは約1mm。動画は、シート内に埋め込まれた小型の発光ダイオード(マイクロLED)384個を使って表示する。範囲は、縦が3.8cm~6.4cm、横が5.8cm~9.6cmとなっている。

最大の特徴は、繰り返し伸び縮みさせても電気的・機械的な特性が損なわれない点。薄型・軽量で伸縮自在なため、皮膚に直接貼り付けても、動きを妨げることや装着時の負担が少ないことだ。

例えば、自宅にいる心臓疾患の高齢者の情報を、貼ったセンサーを通じて計測し医療クラウドに伝送。病院の担当医が状態変化を含めて患者の状況を遠隔でモニターし、問題がなければ「いいね」マークを自宅のベッドで寝ている高齢者の手に貼り付けたスキンディスプレイに表示する。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.