来春卒業予定の大学生の10月1日時点での就職内定率は71.2%で、今年と同様、新型コロナウイルス感染症の影響下であった昨年同期と比べて1.4ポイント上昇した。文部科学、厚生労働両省が発表したもの。若干の改善がみられたものの、一部業種では依然厳しい状況が続いていることから、文科省では引き続き関係府省と連携して、新卒者などの雇用に関する施策を推進することとしている。
前年同期微増となった大学生就職内定率の内訳をみると、男子が前年同期比1.9ポイント増の70.7%、女子0.8ポイント増の71.7%。校種別では、国公立が69.2%、私立が71.8%。私立は前年同期を2.7ポイント上回ったものの、国公立は2.7ポイント低下した。国公立は男子68.4%(前年同期比2.2ポイント減)、女子70.1%(3.2ポイント減)で、私立は男子71.4%(3.1ポイント増)、女子72.2%(2.1ポイント増)という結果となった。
文理別では、文系70.8%、理系72.6%で、文系が前年同期と比べて2.1%アップする一方で、理系は1.9ポイントダウン。文系国公立は前年同期比2.0ポイント減の68.6%、同私立は3.1ポイント増の71.4%となった。
理系は国公立が4.1ポイントダウンの70.4%、私立は0.3ポイントダウンの74.3%となり、国公理系がやや落ち込んだ。
地域別では、前年同期を上回ったのは、5.4ポイントアップの中部(73.3%)をはじめ、3.2ポイントアップの関東(77.6%)、2.1ポイントアップの近畿(73.6%)の3地域。一方で、4.4ポイント減の九州(60.0%)、4.3ポイント減の中国・四国(55.4%)、0.3ポイント減の北海道・東北(63.9%)の3地域が前年同期を下回った。
高専の就職内定率は前年同期比6.7ポイント減の87.1%だった。