2018年6月26日 新規課題3件を決定 日本‐ドイツ国際産学連携共同研究

戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)日本‐ドイツ「オプティクス・フォトニクス」国際産学連携共同研究において、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)と共同で「オプティクス・フォトニクス」分野に関する共同研究課題の募集および審査を行っていた科学技術振興機構(JST)は、今年度の新規課題として「高性能電気光学ポリマーを使った高効率シリコン光デバイス」「ダイナミックインタラクションに向けた高速マルチスペクトルプロジェクタ・センシングの開発」「超解像X線位相イメージングの開発」の3件を決定した。

 

※ 高性能電気光学ポリマーを使った高効率シリコン光デバイス

集積性に優れたシリコン光デバイスに電気光学ポリマーを応用し、小型・超高速・低消費電力・高信頼性の光変調器を作製、さらに光配線やパッケージの実装によって実用的な光デバイスにつなげることを目的とする。

九州大学などの日本側チームはポリマーデバイス開発と光学特性評価、企業による材料信頼性の確立、スケールアップ技術の開発を行う。

ドイツ側チームは、シリコンと電気光学ポリマーを応用したハイブリッド変調器(SOH)の作製、企業によるパッケージの実装技術の開発を行う。国際連携によって従来技術を凌駕するポリマー光通信デバイスを実現、さらに企業チームによる実用化検討で、データセンターやIoTなど先端光デバイス分野での用途拡大と市場拡大へと開発を展開する。

 

※ ダイナミックインタラクションに向けた高速マルチスペクトルプロジェクタ・センシングの開発

可視光と赤外光の2種を多階調・同軸・高速に投影可能なプロジェクターの開発と、それを用いた新応用創出を目的とする。

東京工業大学などの日本側チームが多波長光源の超高速・高精度変調技術の開発、多波長パターンの画像伝送技術の開発、光学系・光源系・伝送系のシステムインテグレーションなど新プロジェクターシステムと高速画像センシングの融合による応用開発を行い、ドイツ側チームが多波長を同軸で投影可能とするとともに高速投影においても高輝度かつ安定な光学系の開発と3次元形状を捉える高速センシング技術の開発を行う。両国チームによる共同研究を通して、情報提示や外観制御を実現する次世代型プロジェクション技術の実用化が期待される。

 

※ 超解像X線位相イメージングの開発

従来のX線画像では対応が難しい高分子材料や生体軟組織に有効な透過格子を用いるX線位相イメージングにおいて、それまでの格子周期で制限される空間分解能(数マイクロメートル)の限界を超える超解像技術の装置化を目的とする。

東北大学などの日本側チームは、超解像X線位相イメージングシステムの開発を行い、ドイツ側チームは当該装置のキーコンポーネントとなるX線透過格子の開発を行う。両国チームによる共同研究を通して、X線位相イメージングを発案し、実用化を推進してきた日本側の技術と、X線光学素子に求められる高アスペクト比構造の微細加工に優れたドイツ側の技術が交わることにより、X線位相イメージングがより優れた性能を持って実用化されることが期待される。


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