2017年5月17日 幸和製作所、歩行器にAIを搭載へ 業界初 開発拠点を設置 来年度にも上市

高齢者向けの歩行器やシルバーカーなどで高いシェアを持つ幸和製作所が、AI(人工知能)を搭載した福祉機器の開発に乗り出すと明らかにした。今月1日にその拠点となる「ロボティクスR&Dセンター」を東京に開設。取材に応じた担当者は、「コミュニケーション機器ではなく歩行関連機器や日常生活機器にAIを搭載していく。業界で初めての試みではないか」と説明した。

例えば、使う環境や個々の状態を踏まえて最適なサポート量を自動で設定する歩行器などをイメージしている。加えて、「利用者の生活を支援する様々なロボット機器の開発を想定している」という。IoTの技術も採用し、介護職員や家族が必要な情報をスムーズに共有できるようにする構想を描く。2018年度にも第一弾の上市にこぎ着けたい考え。

幸和製作所は、初めて介護保険の対象となったロボット歩行器「リトルキーパス」を生み出した実績を持つ。新たな開発拠点では、こうした既存の製品の改良にも力を入れる。更なる小型化・軽量化、制御機能の高度化、ユーザーインターフェースの向上などを図るとした。担当者は、「技術を有する人材を外部から登用して開発に取り組んでいく。介護保険の販路と一般小売の販路の両方を持つ弊社特有の強みを活かす」と話している。

幸和製作所のロボット歩行器「リトルキーパス」


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