2018年8月1日 平均寿命、男女とも過去最高を更新 男性81.09歳、女性87.26歳

厚生労働省は20日、日本人の平均寿命が男女とも過去最高を更新したと発表した。男性が81.09歳、女性が87.26歳。前年と比べると、男性が0.11歳、女性が0.13歳伸びた。諸外国との比較をみると、女性は昨年に引き続き世界2位。男性はワンランク下がり3位となっている。世界トップは男女とも香港。

厚労省は、その年の死亡率が今後変化しないと仮定したとき、各年代の人が平均であと何年生きられるかを示す「平均余命」を試算している。平均寿命は、このうち0歳時があと何年生きられるかを表すものだ。

2017年に生まれた赤ちゃん10万人のうち、高齢者である65歳まで生きる人の割合は、男性が89.4%、女性が94.5%だった。同様に、後期高齢者の75歳まで生きる割合は、男性が75.3%、女性が88.1%。90歳までの割合は、男性が25・8%、女性が50.2%となった。割合は全て過去最高の値で、女性が75歳以上まで生存できる割合が半数以上になるのは今回が初めてだという。

一方、病気で寝たきりになったり介護サービスを利用したりしない「健康寿命」は、直近の2016年で男性が72.14歳、女性が74.79歳。平均寿命との差は、男性が8.95歳、女性が12.47歳となっている。政府はこの差の縮小を目指す。生活習慣病の予防や介護予防に一段と力を入れていく方針だ。

平均寿命が過去最高を更新するのは、男性が6年連続、女性が5年連続。厚労省の担当者は、「健康意識の高まりが理由の1つ」と分析している。がんや心疾患、脳血管疾患の死亡率が下がったことも影響している。

 

■ 医療技術の進歩で伸びる余地あり

昨年生まれた赤ちゃんが3大疾患のどれかで亡くなる確率は、男性が50.71%、女性45.96%。仮にこれらで死亡する人がいなくなった場合は、男性の寿命が6.81歳、女性が5.61歳伸びる見込みだ。そのため厚労省は、医療技術の進歩などで、平均寿命がまだ伸びる余地を残していると推測している。


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