2016年8月10日 夏休みの予定、医師の半数が「3日から6日」 12.5%は取得できず、専用サイト調査

今年の夏休みの予定について、医師のおよそ半数が「3日から6日」と答えていることが8日、国内の医師約10万人以上が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」の調査でわかった。

サイトでは、「夏休みの取得予定日数」に関するアンケートを実施。7月11日から17日にかけて調査を行い、4050人の会員から有効な回答を得た。

wadai20160810■ 病院・医局の指示

「夏休みはどのくらい取得できそうですか」という質問に対し、「5日から6日」と回答した医師が全体の29.6%にあたる1200人で最も多かった。アンケートでは、「病院から夏季休暇はとるように言われています」(30代、呼吸器内科、男性)や、「1週間+前後の土日です。私の医局は、1年目からすべての関連病院共通。医局員に夏休みを取らせるのは、関連病院の科長の義務です」(40代、麻酔科、男性)などの意見が寄せられた。

さらに、「3日から4日」と答えた1113人(27.5%)では、「いわゆるお盆の期間のみです。もっと取りたいですが、後(休み明け)が大変なので躊躇します」(50代、一般内科、男性)や「手術する外科医師は術後患者がいつもいるので連続休暇はとりにくい。いつも駆けつけてくれることが信頼関係につながるから。よってバラバラに数日しかとれない」(50代、一般外科、男性)といった声が寄せられている。

 

■ オンオフが大事

また、次いで多かったのは「7日から9日」と答えた703人(17.4%)。こちらでは、「部長権限をふりかざし7日間とります。もちろん部下にも取らせますよ。オンオフ大事です」(50代、脳神経外科、男性)のように、医師でも業務のメリハリを重視する意見が目立った。ほかにも、「このぐらい休まないとリラックスできません」(30代、泌尿器科、男性)や「できれば欧米の医師くらいに1ヵ月ほどバケーションとりたいですね」(40代、消化器外科、男性)などの声が寄せられている。

 

■ 8人に1人は長期休暇取れず

一方、全体の12.5%にあたる508人は夏季休暇を「取らない(取れない)」と回答。医師不足や毎日の訪問診療があるためなどが理由として挙がったほか、「開業医で売り上げを考えると今年も無理」(40代、一般内科、男性)といった経営上の理由などもあげられている。


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