2017年9月14日 国民生活センターが注意喚起 高齢者を狙った強引な「押し買い」多発

高齢者などが自宅で強引に貴金属などを安く買い取られてしまうトラブルが多発しているとして、国民生活センターが広く注意を呼びかけている。「不用品を買い取る」などと言って訪問してくるケースが多く、終活で持ち物を処分する際に被害にあった人もいるという。

国民生活センターによると、全国の消費生活相談センターなどに寄せられた「押し買い」に関する相談は昨年度で8648件。このうち、67.1%にあたる5800件の相談者が60歳以上だった。今年度の相談は、8月末までの時点で2939件(うち60歳以上は1961件)にのぼっているという。

昨年度の相談では、「高価なものにもかかわらず、こちらが迷っている間に1000円札を1枚だけ置いて持ち帰ってしまった(80代女性)」「ブランド品やアクセサリーなどを売却したあと、クーリングオフを申し込もうと思ったが連絡がつかない(60代女性)」といった内容が公表されている。

国民生活センターは、「いきなり自宅へ押しかけてくる訪問購入の業者には応対しない」「事前に買い取りを承諾した物品以外は売らない」などの注意点を紹介。業者が交付した書面を十分に確認することも大切だとした。加えて、「トラブルが起きた場合には、速やかに消費生活センターに相談してほしい」と促している。


「訪問購入」(注1)の年度別相談件数と契約当事者(注2)60歳以上の相談件数(国民生活センター資料より引用)


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