2017年9月11日 タイムトラベルwith歴博 羽田空港国際線ターミナルでイベント開催

千葉県佐倉市に所在する文部科学省の国立歴史民俗博物館が、羽田空港国際線旅客ターミナルで「羽田×歴博 タイムトラベルwith REKIHAKU」と銘打って、日本の空の玄関口で日本の伝統や文化を紹介するイベントを開催。複製だが、「江戸図屏風」や「土蜘蛛草子絵巻」を特別展示し、催しに参加しにきた親子連れや、イベントに気づいた外国人旅行者らの感動を呼んでいる。

通称、歴博(れきはく)の愛称で親しまれる文部科学省の人間文化研究機構に所属する国立歴史民俗博物館は、古代から現代までの日本人の暮らしを中心とした日本の歴史と文化に焦点をあてた総合的な研究・展示を行っている。庶民の暮らしに重点をおいていることもあって、派手さはないが、展示物などは当時の人々の生活の知恵などもうかがい知ることのできるアットホームなものが多い。また、江戸時代の寺子屋を再現した展示の中で行われている、よみかきそろばんをはじめとした寺子屋学習体験は子どもたちから人気が高い。夏休み後半には羽田空港内でも人気のある「江戸小路」などで特別イベントが開催され、多くの子どもたちでにぎわっていた。

羽田空港と歴博のコラボイベントは、10月11日まで開催される予定で、主要な展示などを見ると―

 

■ 11メートルを超える「土蜘蛛草子」絵巻物の実寸大展示

能や江戸時代の絵画や文学で広く知られた平安時代中期の武将源頼光と部下の四天王たちによる土蜘蛛退治の説話を絵巻にしたもの。縦39センチ横1160センチの絵巻物を実寸大で復元した。

 

■ 古きと新しきが融合する特別な空間演出~屏風型LED×障子行燈型影絵~

☆ 高さ約2メートル×長さ約7メートルを超える屏風型LED装置

時間の流れ・空間の移り変わり、変わりゆく歴史のダイナミズムを屏風型LED映像で表現。「江戸図屏風」もシンボリックに映像へ映し出す。

☆ 高さ約2メートル×長さ約6メートルを超える障子型行燈を使った影絵装置

光は時を表し、影は移りゆく空間や変わりゆく歴史を表す。光は時に応じてその色を変え、影は障子に浮き出た瞬間から生命(いのち)を宿し動き出す。来場者に好奇心と想像を働きかけ、自然と会場内に歩を向ける演出が行われている。


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