2018年10月1日 ケアプランAI、今月から一般公開を開始へ 社会実装は初 シーディーアイ

セントケア・ホールディングやツクイなど介護事業者11グループが共同出資するスタートアップのシーディーアイは、ケアプランの作成を支援する人工知能(AI)の一般公開に今月から乗り出す。

10月上旬にも実際にサービスの提供を開始する予定。ケアマネジャーを対象とした操作体験会も10月下旬から開催していく計画だ。これまでは自治体と連携したモデル事業などでのトライアルを重ねてきていた。“ケアプランAI”の社会実装は今回が初めて。テクノロジの進歩とともに日本の介護は新たな局面に入っていく。

シーディーアイが開発しているのは、自立支援の視点がファーストプライオリティのAI「MAIA」。ブラウザでログインして利用者の状態を入力すると、望ましいサービスのメニュー、頻度、組み合わせを最大で3パターン提案する。ケアマネはそれをベースに、利用者の希望や家族のニーズ、暮らす環境、経済状況といった様々な要素を総合的に勘案し、最適なプランを練り上げていく。このほか、「そのプランを採用すると1年後に利用者の身体機能がどう変わっているか」という将来予測をレーダーチャートで示す機能もある。

「優秀な秘書や後輩のような存在になると思う」。シーディーアイの岡本茂雄社長は「MAIA」をそう説明する。ケアマネとAIによる「ハイブリッド型ケアマネジメント」の確立、というビジョンを掲げて開発を進めてきた。

サービスの価格は10月初頭にも公表される見通し。利用申し込みの受け付け、サービスの提供は10月上旬にもスタートする。操作体験会は無料。既に東京、大阪、福岡、松江の4都市での開催が決まっている。ケアマネの資格があれば所属にかかわらず参加可能。シーディーアイは参加者にそれぞれが担当する事例を持ち寄ってもらう考えだ。


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