2020年4月24日 キャリア発達、人材開発で産学連携 「人事管理のプロ」順天堂大教授が企業と共同研究

順天堂大学国際教養学部(加藤洋一学部長)では、〝人事管理のプロフェッショナル〟である平林正樹特任教授と〝キャリア心理学のプロ〟である道谷里英准教授が中心となり、(株)VSN(川崎健一郎代表取締役)との間で、産学連携プロジェクト『キャリア発達および人材開発に関する産学連携』を4月1日スタートした。順天堂大国際教養学部とVSN社は、産学連携プロジェクト(共同研究)を軸として、互いの技術・知識・学識・人的リソースを活用し、キャリア発達および人材開発を推し進める。

現在の社会はかつてない速さで変化している。会社も世の中の仕組みも10年間全く変わらないところがないといっても言い過ぎでないような、変化の激しい時代。これまで「キャリア」という言葉は、〝職業や仕事の経歴〟という意味で使われてきた。しかし、これからは〝人生の中で、いつ・どのように生きていくか〟ということまで考えなければ、厳しい時代に適応できない。

順天堂大国際教養学部では、1年生からキャリアについてじっくり向き合う機会を設けることで、さまざまな生き方について考え、行動できる力を養うことができる環境を整備している。このキャリア教育をさらに充実させるために、人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループのグループ会社で、エンジニア人財サービスを提供するVSN社と連携。キャリア発達や人材開発の共同研究をスタートすることとなった。

ビジネスの第一線で活躍するVSN社の社員の協力を得て、①講義やキャリアセミナーでの講演、②キャリア教育科目での「ゲスト講師」としての参画、③就職合宿や就活サークルでの「社会人アドバイザー」との参画、④学生のVSN社でのインターンシップ・プログラムの受入れなどを展開。学生が第一線で活躍するビジネスパーソンと数多くの接点を持てる機会を設け、ビジネスシーンで通用する高い実践力を身につけることができる環境を創出する。

キャリア発達や人材開発の分野で課題とされている「〝派遣エンジニア〟のキャリア形成プロセスと内的キャリアの変遷」「女性技術者の仕事と家庭の両立」、「文系学部出身者がエンジニアとして一人前になるプロセス」「市場で求められるエンジニアは、どのような自己啓発をしているのか」などについて、学生だけでなく、順天堂大国際教養学部の教職員も協力し、VSN社と協働してこれらの課題の解決に向けて取り組む。

順天堂大国際教養学部は、「豊かな教養」、「卓越した外国語の運用能力」、さらに「グローバルな知識」を身につけた世界を舞台に活躍できる真の国際人たる『グローバル市民』の育成を教育目標としている。VSN社とのキャリア発達や人材開発に関する産学連携は、より多くの『グローバル市民』の輩出につながるものといえる。

特に、ビジネスの第一線で活躍するビジネスパーソンとの接点は、学生の自他の理解力、コミュニケーション力、情報収集力、職業理解力、計画実行力、課題解決力などのキャリア教育で重要視される能力の向上に大きく貢献するものと期待している。

順天堂大国際教養学部は、98%の就職率(2018年度)を誇り、うち従業員1000人以上の企業や公務員の就職比率は62%にのぼる。優れた就職実績は、「就職に強い順天堂大学国際教養学部」として評価されている。

また、(株)VSNは、人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループの一員で、エンジニア人財サービスを提供している。全国に4000名以上の正社員エンジニアを擁し、取引先企業へ対して高い技術力と幅広い経験を生かし、課題解決に貢献している。また、VSNエンジニアが経営と現場、両方の視点から顧客の本質的な事業課題を解決する独自サービスである「バリューチェーン・イノベーター」により、企業の生産性向上を支援している。


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