□ポイント■
〇奄美実験場開設から20年以上が経過し、管理棟の建て替えを実施
〇実習や研究で訪れる学生・共同研究者のため、実験室や宿泊室を完備
〇17日には町長や漁協組合長ご出席のもと竣工式典を挙行
近畿大学水産研究所奄美実験場(鹿児島県大島郡瀬戸内町)は、建て替え工事により完成した新管理棟の竣工式典を5月17日に挙行した。
近畿大水産研究所奄美実験場は、水産研究所の7番目の実験場として、平成13年(2001年)に、亜熱帯海域に面した鹿児島県大島郡瀬戸内町に開設された。亜熱帯環境を利用して、完全養殖のクロマグロやシマアジの生産、クエ(雌)とタマカイ(雄)の交雑魚クエタマなどハタ科魚類の品種改良の研究に取り組んでいる。
開設から20年以上が経過したため、塩害や老朽化の影響を受けた管理棟の建て替え工事を行った。
完成した新管理棟は1階建てで、事務室に加え、実習や研究に訪れる学生・共同研究者のための教育・宿泊施設を備えている。新管理棟の整備により、研究・生産機能をさらに高め、学生・教職員や共同研究者の研究環境の向上を目指す。