滋賀大学彦根キャンパスの総合研究棟〈士魂商才館〉にある「しがだい資料展示コーナー」で7月5日から企画展『近江酒造家の情熱と行動力』が開催されている。この展示は、組織で働く人々の行動を研究対象とする組織行動論が専門の小野善生教授(経済学部)の研究を取り上げる。
小野教授は、高級地酒製造販売に事業転換する中小酒造業に注目。その経営者の変革行動について滋賀県と高知県の酒蔵を対象としたフィールド・ワークを通じて明らかにしようとしている。近年ブームとなっている地酒について、〝その経営手法とはいかなるものか〟〝そもそも日本酒とはいかなる酒でどのような業界なのか〟という観点から、研究者だけでなく日本酒に関心のある人ならば興味を持つようなユニークな研究をしている。
展示では、2018年と2019年に発表された2編の論文を取り上げ、研究の一部が紹介される。会期は12月23日㈮まで。