2022年1月12日 【岐阜大】AI搭載型モバイルアプリを活用し、糖尿病の診療の質の向上を目指す

岐阜大学医学系研究科糖尿病・内分泌代謝内科学/膠原病・免疫内科学は、H2㈱(本社:東京都台東区)と「インスリン/GLP-1受容体作動薬で治療中の2型糖尿病患者を対象としたモバイルヘルス介入効果に関するコホート研究」に関する共同研究を開始する。

糖尿病の治療で、医療従事者が患者の食事や運動など日常生活の状況を把握したうえで、適切なアドバイスを提供することが重要。このような背景から、IoT技術を活用して食事や運動の実施状況や血糖値の変化を簡便に収集し、医療従事者や患者が直感的に把握できるアプリを用いたモバイルヘルスが世界的に注目されている。

この研究では、糖尿病患者がモバイルヘルスを用いて血糖値や体重、食事、運動の記録をとり、診察時に医師と共有することが、医師・患者間のコミュニケーションを効率化し、血糖値や体重のコントロールを改善するかを検討する。また、糖尿病患者の生活の質(QOL)やセルフケア行動に与える影響を分析する。

研究に参加するすべての糖尿病患者は、体重計と血圧計を貸与され、無作為に介入群もしくは従来群に割り付けられる。介入群の患者は、モバイルアプリ「シンクヘルス」を使用し、血糖値や体重、血圧、食事、運動の記録をアプリに登録。血糖値や体重、血圧は、シンクヘルスのデータ転送機能により自動登録される。従来群の患者は、研究期間中、シンクヘルスを用いない。

医師や看護師、管理栄養士などの医療従事者は、診察時にアプリとクラウド連携している閲覧画面「シンクヘルスプラットフォーム」を用いて、介入群の患者のグラフ化された血糖値や体重などの記録を確認し、必要なアドバイスを行います。従来群の患者では、シンクヘルスプラットフォームは用いない。アプリに記録された種々のデータを医療従事者が診察時に活用し、適切なアドバイスを行う。


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