□ポイント■
○工芸会陶芸部会50周年記念
○歴代人間国宝など陶芸の技と美を139点紹介
金沢市の国立工芸館で、『未来へつなぐ陶芸‐伝統工芸のチカラ』展が4月5日から6月19日まで開催される。主催は東京国立近代美術館、公益社団法人日本工芸会など。伝統的な陶芸の歴史をつくってきた工芸会陶芸部会の活動が今年50周年を迎えたことを記念して、伝統陶芸の活動の歩みと多彩な展開を紹介する。
工芸会のなかでも会員数が最も多い陶芸部会は、1973年、重要無形文化財保持者(人間国宝)らの声掛けにより、会員の活動をさらに活性化させる目的で活動が始まった。陶芸技術の保存と活用だけでなく、先達たちが培った技術・技法への対応からさまざまなことを学び、自身の想いを作品に映し出している。
同展では歴代の人間国宝の名品をはじめ、草創期に勢力を二分した日展や陶芸部会以外でありながら伝統の世界に刺激を与え続けている陶芸家の作品、さらには新進作家らの最新作を取り上げ、歩みと未来へとつなぐ陶芸の技と美を137名の139点で紹介する。